釜山の地下鉄ガイド|路線図・料金・交通カード

4つの地下鉄に軽電鉄と東海線、市内バスまで。交通カード一枚で釜山はぜんぶ回れます。買い方から乗り方、2026年の最新料金まで一本にまとめました。

最終更新: 2026年7月
30秒まとめ

まず用意するもの交通カード(T-money か Cashbee/EZL)を1枚。コンビニか駅で現金購入し、チャージしておく
地下鉄の料金カードなら大人1区間 1,600ウォン/2区間 1,800ウォン(2024年5月以降このまま)
1日券5,000ウォンで地下鉄(1〜4号線)乗り放題。1日4回以上乗るならお得。バス・軽電鉄・東海線は対象外
乗換割引降車後30分以内・2回まで無料か差額のみ。カード払い限定、現金と1回券は対象外
地図アプリNAVER MapかKakao Mapが必須。Googleマップは韓国内の公共交通ルート検索が今も使えない
空港との連結金海空港は軽電鉄(BGL)で沙上(2号線)か大渚(3号線)へ。カード1,300〜1,500ウォン

釜山の移動は、地下鉄と交通カードが一枚あればほぼ完結します。4つの地下鉄(1〜4号線)に加え、釜山金海軽電鉄(BGL)、東海線、市内バス、シティツアーバスまで、同じ一枚のカードで乗り継げるからです。この記事では路線の全体像、カードの選び方と買い方、2026年の最新料金、乗換割引、市内バス、空港への連結、東海岸への日帰りに便利な東海線、そして地図アプリの使い分けまで、初めての釜山でも迷わないように順番に整理しました。空港から市内への詳しい行き方は金海空港から市内へのアクセスに、釜山全体の楽しみ方は釜山旅行の完全ガイドにまとめています。

乗客が乗る釜山都市鉄道1号線の車内
釜山の地下鉄は清潔で本数が多く、英語表記も完備。交通カード1枚で全路線を移動できます。 (Photo: Tom Page, CC BY-SA 2.0)

1. 釜山の公共交通ひと目|カード一枚で全部つながる

釜山では地下鉄・軽電鉄・東海線・市内バスが、すべて同じ交通カードで乗れます。だから最初にやるべきことは一つだけ、交通カードを1枚買ってチャージしておくことです。あとはどの乗り物でも改札やリーダーにタッチするだけで、乗換割引まで自動で効きます。

釜山の足になるのは、大きく次の5系統です。観光でよく使うのは地下鉄1号線・2号線と、東海岸へ出る東海線あたりに集約されます。

系統役割こんなときに
地下鉄 1〜4号線市内移動の背骨(全114駅)南浦・釜山駅・西面・海雲台など主要エリア
釜山金海軽電鉄(BGL)金海空港と市内(沙上・大渚)を結ぶ空港から地下鉄へ乗り継ぐとき
東海線 広域電鉄市内から東海岸へ北上松亭・オシリア(海東龍宮寺)への日帰り
市内バス地下鉄が届かない坂・海辺の最後の一区間甘川文化村・太宗台など
シティツアーバス観光名所を周遊する専用バス効率よく名所を回りたいとき

覚えておきたいルールは二つだけです。カードから作ること、そして経路検索はNAVER MapかKakao Mapを使うこと。Googleマップは韓国内の公共交通ルート検索が今も使えないので、アプリの準備だけは先に済ませておきましょう(NAVER地図とカカオマップ比較韓国旅行の必須アプリで詳しく解説しています)。

ひとことで言うと:交通カードを1枚チャージ → NAVER/Kakaoで経路検索 → タッチして乗る。この流れさえ押さえれば、釜山の移動で困ることはほとんどありません。

2. 地下鉄4路線とどこへ行くか|西面が全体の軸

釜山の地下鉄は1〜4号線の全114駅で、観光の大半は1号線と2号線に集まっています。2つの路線をつなぐ乗換の要が西面(ソミョン)駅で、「どこで乗り換えるか分からなければ、まず西面」と覚えておけば大きく外しません。

路線両端(終点)駅数観光の主要駅
1号線オレンジ老圃 ↔ 多大浦海水浴場40釜山駅(KTX)・西面(1↔2)・南浦(チャガルチ・国際市場・影島の玄関)
2号線グリーン萇山 ↔ 梁山43(最長)海雲台・広安(クァンアルリ)・BEXCO(↔東海線)・センタムシティ・水営(↔3)・西面(↔1)
3号線ブラウン/ゴールド水営 ↔ 大渚17水営(↔2)・蓮山(↔1)・大渚(↔BGL)
4号線ブルー美南 ↔ 安平14無人ゴムタイヤ車両・美南(↔3)・東莱(↔1)

1号線は釜山駅や南浦洞といった旧市街の見どころを縦に貫き、2号線は海雲台・広安里の海側リゾートエリアを結びます。KTX・KORAILパスガイドで釜山入りする人は、釜山駅がそのまま1号線につながっているので乗り継ぎもスムーズです。

路線図の色に頼りすぎないでください。1・2・3号線の色は、赤緑色覚に特性のある方には黄色寄りで似て見えることがあります。色だけでなく、必ず路線番号(1・2・3・4)を併せて確認しましょう。なお5号線(沙上〜下端線)は建設中で、2026年末の開通が「予定」とされていますが、時期は未確定です。

3. どの交通カード?|T-money・Cashbee(EZL)・WOWPASS・1回券

短期の旅行なら、T-moneyかCashbee(EZL)のどちらか1枚で十分です。釜山では2枚とも地下鉄・バス・軽電鉄・東海線に完全対応していて、どちらを選んでも使い勝手は同じ。日本のSuicaやPASMOと同じ「タッチして乗るチャージ式IC」だと考えれば、イメージがつかめます。

選択肢どんな人向けポイント
Cashbee(EZL)釜山メインの旅行釜山生まれの交通カード。2023年12月に「EZL(イズル)」ブランドへ統合・改称
T-moneyソウルにも行く旅行ソウル発だが全国共通。釜山でも問題なく使える
WOWPASS両替もまとめたい人外国人向けプリペイド+両替機能。T-money機能を内蔵
1回用乗車券ごくたまにしか乗らない人券売機で都度購入。割高で乗換割引もなし。基本は非推奨

「Cashbeeという名前で検索したのに見つからない」という人もいますが、これは2023年12月5日にEZL(イズル)へ改称されたためです(旧Cashbee・LOCA Mを統合)。中身は同じ釜山の定番カードなので安心してください。ソウルにも足を延ばす予定があるなら、全国で広く使えるT-moneyを選んでおくと無難です。

WOWPASSは外国人専用のプリペイドカードで、無人両替機で日本のクレジットカードから韓国ウォンをチャージでき、そのままT-money機能で地下鉄やバスにも乗れます。両替と交通カードを一枚にまとめたい人には便利な選択肢です。両替やお金まわりの段取りは韓国のお金・両替ガイドでも触れています。

釜山の券売機は、2026年時点で海外発行カードでの支払いにまだ対応していません(現金が必要)。ソウルは2026年3月から券売機の海外カード対応を始めましたが、釜山は未対応です。到着後に慌てないよう、現金を少し用意しておくと安心です。

釜山地下鉄駅の交通カードチャージ機
最初の乗車前に、駅のチャージ機でキャッシュビーやT-moneyの空カードを買ったり、現金でチャージできます。 (Photo: Asacyan, CC BY-SA 4.0)

4. 交通カードの買い方・チャージ|現金を少し用意して

交通カードは駅の券売機かコンビニで買え、身分証は不要、チャージは現金が確実です。空きカード(カード本体)は約2,500ウォンで、これに乗車ぶんのチャージ額を足していきます。日本のSuicaと違い、購入時に本人確認は要りません。

  1. 買う場所を決める地下鉄駅の自動販売機、またはコンビニ(GS25・CU・セブンイレブン)で購入できます。空きカードは約2,500ウォンです。
  2. 現金でチャージ券売機やコンビニのレジで、必要なぶんを現金でチャージします。海外カード払いはまだ使えないため、現金を用意しておきましょう。
  3. どこでもタッチ地下鉄の改札、バスの乗車口、軽電鉄・東海線のリーダーに、同じ一枚をタッチするだけです。
  4. 残高は使い切りを意識払い戻しには手数料がかかります(20万ウォン以下は500ウォン、超過分は4%)。使い切る前提で少しずつチャージするのがおすすめです。

チャージは1回ぶんずつでも、まとめてでも構いません。数日の滞在なら、1万〜2万ウォンほど入れておけば足りることが多く、足りなくなったら駅やコンビニで追加すれば大丈夫です。

Cashbee(EZL)もT-moneyも、記名式ではない無記名カードです。旅の記念に持ち帰ってもよく、次の来韓時にもそのまま使えます。残高が中途半端に残ったら、無理に払い戻さずコンビニでの買い物に使い切るのも手です。

5. 地下鉄の乗り方|6ステップで迷わない

経路を検索して、タッチして乗り、終点方向のホームへ。この流れさえ分かれば地下鉄は簡単です。案内表示や駅名はハングルと英語の併記が徹底されているので、英語表記を頼りにすれば読めなくても困りません。

  1. 経路を検索NAVER MapかKakao Mapで目的地を入れ、何号線でどこ乗換かを確認します。
  2. 改札でタッチして入る交通カードを改札のリーダーにタッチ。1回券の場合は券売機で買った切符を使います。
  3. 終点方向のホームへ行き先の駅がどちらの終点側かを見て、ホームを選びます(例:海雲台方面なら2号線・萇山方面)。
  4. 乗車して駅を数える車内でも次駅が英語表示・アナウンスされます。降りる駅の一つ前で扉付近へ移動しておくと安心です。
  5. 乗換は改札の中で西面などの乗換駅では、改札を出ずに案内表示に従って移動します。改札を出て入り直すと乗換割引が無効になります。
  6. 改札でタッチして出る降車時にもう一度タッチ。距離に応じて運賃が引かれます(距離比例)。1回券は出口で回収されます。

1回券を使った場合、券には保証金(デポジット)が含まれることがあり、駅の払い戻し機で回収すると返ってきます。とはいえ手間を考えると、やはりカードのほうが快適です。

乗換割引は「改札の中で乗り換える」のが大前提です。一度改札を出て別路線に入り直すと、新たな乗車扱いになって割引が効きません。地下鉄同士の乗換は、必ず改札内の連絡通路を使ってください。

6. 料金完全整理(2026年)|カード大人1,600ウォンが最新

地下鉄のカード運賃は、2024年5月3日の改定以降ずっと大人1区間1,600ウォン・2区間1,800ウォンのまま据え置かれています。10km以内が1区間、超えると2区間の距離比例制です。ネット上には今も「1,300ウォン」と古い数字を載せた記事が残っていますが、これは改定前の料金なので注意してください。

区分交通カード 1区間/2区間1回用乗車券(現金) 1区間/2区間
大人(19歳以上)1,600 / 1,800ウォン1,700 / 1,900ウォン
青少年(13〜18歳)1,050 / 1,200ウォン約1,150 / 1,300ウォン
子供(6〜12歳)無料(カード登録時)750 / 850ウォン

子供(6〜12歳)は、交通カードにあらかじめ生年月日を登録しておけば地下鉄・バスとも運賃0ウォンです(コンビニやEZLアプリで登録)。ただし現金で1回券を買う場合は料金がかかります。2023年10月6日に全国で初めて子供の無料化に踏み切ったのが釜山でした。5歳以下の幼児は保護者同伴で無料です。

運賃の改定履歴は、2023年10月6日に150ウォン、2024年5月3日にさらに150ウォン上がって現在の1,600ウォンになりました。2025年・2026年の追加値上げはありません。

65歳以上の敬老無料(地下鉄・市内バス)は、釜山でも続いています(70歳へは引き上げていません)。ただし対象は住民登録に基づく優待用カードを持つ在住の高齢者のみです。短期滞在の外国人旅行者は、たとえ65歳以上でも敬老無料の対象にはならず、通常料金になります。

釜山都市鉄道2号線のホーム
ホームは路線の色と終着駅の方向で表示。2号線(緑)は海岸沿いにビーチへ向かいます。 (Photo: Dongchan0417, CC BY-SA 3.0)

7. 乗換割引(東南圏広域乗換)|カードなら30分以内は実質無料

降車後30分以内なら、地下鉄とバスの乗り継ぎが無料か差額のみで済みます(カード払い限定)。これが釜山の移動を安くする最大のポイントで、現金や1回券では一切適用されません。夜21:00から翌朝07:00までは、猶予が60分に延びます。

項目内容
時間制限降車後30分以内(夜21:00〜翌07:00は60分)
回数最大2回まで乗換(合計3回乗車)
精算方法利用した手段のうち最も高い運賃を1つだけ。合算ではない
2区間の追加運賃大人200 / 青少年150 / 子供0ウォン
対象地下鉄↔バス、バス↔バス、地下鉄↔村バス、東海線・BGLも含む

精算は「合算」ではなく「いちばん高い1つ分だけ」という考え方です。安い手段から高い手段へ乗り継いだ場合は、その差額だけを追加で払います。地下鉄・バスに加えて東海線やBGLも広域乗換割引の対象なので、組み合わせても運賃が跳ね上がりません。

注意点が2つあります。1つは、地下鉄の改札を一度出て再入場すると乗換割引が効かないこと。もう1つは、東海線とBGLの間の直接乗換は制約があり実質つながらないことです(それぞれ釜山の地下鉄・バスとは乗り継げます)。

8. 1日券・定期券・観光パスの整理|混同しやすい3つ

1日券は5,000ウォンで地下鉄(1〜4号線)が乗り放題、1日に4回以上乗るならお得です。ただし対象は地下鉄だけで、市内バス・釜山金海軽電鉄(BGL)・東海線には使えません。海辺や市場を地下鉄で細かく巡る日には向いていますが、バスや東海線を絡める日は普通にカードで乗るほうが安く済みます。

種類料金内容・注意
1日券5,000ウォン当日の地下鉄(1〜4号線)乗り放題。バス・BGL・東海線は対象外。4回以上でお得
1か月定期(定額)45,000ウォン30日間で60回。通勤向けで実質は在住者用
月無制限の定額券釜山には無しソウルの気候同行カードのような「バス込み月定額」は釜山に存在しない

ソウルには「気候同行カード」というバス込みの月定額券がありますが、これはソウル専用で釜山の地下鉄・バスでは使えません。釜山側にも同様の月無制限パスは今のところ無いので、旅行者は普通のカード払いか、地下鉄集中の日だけ1日券、という使い分けが現実的です(ソウルの気候同行カードとの違いはソウルの気候同行カードガイドで解説しています)。

そしてよく混同されるのがVisit Busan Pass(ビジットプサンパス)です。これは24時間49,000ウォン/48時間69,000ウォンで、約30か所の有料名所(X the Sky、ブルーラインパークのビーチトレイン、ロッテワールド釜山、スカイラインルージュ、シティツアーバスなど)に無料入場できる観光パスであって、交通乗り放題パスではありません。実物カードは充電式の交通カードを兼ねますが、交通ぶんは別途チャージが必要で、モバイル版は観光施設専用(交通は不可)です。名所をたくさん回る予定なら元が取りやすいので、旅程と合わせて検討してみてください。

🎟️有料の観光施設もいくつか回るなら、Visit Busan Passが約30施設をまとめてくれます(実物カードは交通カードとしても使えます):
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「移動が乗り放題になるパス」を探しているなら、答えは1日券(地下鉄のみ)です。Visit Busan Passはあくまで「名所の入場がまとまるパス」だと考えると、選び間違えません。

前面の行先表示に路線が出た釜山の市内バス
市内バスは甘川や影島など、地下鉄が届かない丘の街や海辺へつなぎます。 (Photo: Minseong Kim, CC BY-SA 4.0)

9. トンベクパス・K-pass・모두의카드|旅行者は使えません

結論から言うと、トンベクパス・K-pass・敬老無料はいずれも釜山在住者向けの制度で、短期の外国人旅行者は使えません。検索でよく出てくるお得な制度ですが、いずれも外国人登録証や国内の住所が前提になっています。旅行者は素直にカードで乗るのが正解です。

制度内容旅行者は?
トンベクパス(東柏パス)釜山の公共交通の月利用額のうち45,000ウォン超過分を、翌月に地域通貨で還付不可(釜山の住所+外国人登録証が必要)
K-pass全国の交通費を還付(一般20%/青年30%)。月15回以上・最大60回不可(外国人登録番号+国内住所が必要)
모두의카드(みんなのカード)2026年新設の定額型。有利なほうを自動選択不可(在住者向け)

トンベクパスは2026年4月1日から、トンベク電子マネー+K-pass同時加入者は上限なしで全額還付という手厚い内容になりました。ただしどれも「釜山に住んでいて、外国人なら外国人登録証を持っている」ことが条件です。数日の旅行では加入できないので、この点は正直にお伝えしておきます。

旅行者にとっての「実質の節約策」は、乗換割引を効かせること(カード払い)と、地下鉄集中の日だけ1日券を使うことの2つです。在住者向け制度を無理に狙うより、この2つを押さえるほうが確実に安く回れます。

10. 市内バス|地下鉄が届かない坂と海辺の最後の一区間

市内バスは、甘川文化村や太宗台のように地下鉄が届かないスポットへの「最後の一区間」で活躍します。一般の青いバスはカードで1,550ウォン。乗るときにタッチし、一部路線では降りるときもタッチする方式です(乗換割引のため降車タッチが大切です)。

種類大人 カード/現金青少年 カード子供 カード
一般(青バス)1,550 / 1,700ウォン800ウォン無料
急行(赤バス・座席)2,100 / 2,200ウォン1,350ウォン無料
深夜(一般)2,050 / 2,100ウォン1,000ウォン無料
村バス(マウルバス)1,480ウォン(カード)据え置き無料

色で見分けられるのも便利です。赤いバスは急行で停留所が少なく速いぶん割高、村バス(マウルバス)は坂の上の住宅地や観光地への小回り便で、甘川文化村や太宗台のアクセスによく使います。子供はカードなら運賃無料(現金は課金)、この料金体系は2023年10月の改定以降、据え置かれています。

バスの車内アナウンスは韓国語が中心で、次の停留所は電光掲示や地図アプリで追うのが確実です。NAVER MapかKakao Mapで「あと何駅か」を見ながら乗ると、降り損ねを防げます。降車時のタッチを忘れると、次の乗換割引が無効になることがあるので気をつけてください。

11. 空港軽電鉄(BGL)|金海空港から地下鉄へ乗り継ぐ

金海空港から市内へ最も安く出る鉄道が、釜山金海軽電鉄(BGL)です。空港駅から沙上(ササン)まで出れば地下鉄2号線、大渚(テジョ)まで出れば3号線に乗り換えられます。2号線方面(西面・海雲台・広安里)へは沙上乗換が基本ルートです。

項目内容
区間沙上 ↔ 加耶大(全21駅)
料金(カード)1区間 1,300ウォン/全区間 1,500ウォン
始発/終電始発 5:00台/沙上発の終電 約23:41
乗換割引広域乗換割引の対象(地下鉄・バスとカードで乗継可)
接続沙上=2号線、大渚=3号線、空港駅=金海国際空港に直結

BGLも広域乗換割引に含まれるので、空港からカードで乗り継げば地下鉄までスムーズにつながります。所要や料金の目安、リムジンバスやタクシーとの比較は金海空港から市内へのアクセスに詳しくまとめているので、荷物や到着時刻に合わせて選んでください。

ただし、大きなスーツケースを持って沙上・大渚の連絡通路を歩くのは地味に負担です。荷物が多い家族連れや深夜着、人数の多いグループなら、乗換なしでホテルまで運んでくれる送迎(プライベート送迎)のほうが結局ラクなこともあります。

🚖大きな荷物やグループでの到着なら、事前予約の送迎がドアツードアで乗り換え不要です:
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身軽なひとり旅ならBGL+地下鉄が断然お得、荷物が多い・時間帯が読みにくいなら送迎という使い分けが現実的です。空港連結の全手段の総額比較は金海空港から市内へのアクセスを参照してください。

高架を走る釜山金海軽電鉄
釜山金海軽電鉄(BGL)は金海空港へつながる鉄道で、地下鉄2・3号線と接続します。 (Photo: Tom Page, CC BY-SA 2.0)

12. 東海線(東海岸への日帰り)|松亭・オシリアへ北上

東海線は釜山東部の海沿いを北上する広域電鉄で、松亭ビーチやオシリア(海東龍宮寺)への日帰りに欠かせません。釜田(プジョン)から太和江(テファガン、蔚山)まで全23駅、全区間およそ76分。同じ交通カードで乗れて、広域乗換割引の対象でもあります。

項目内容
区間釜田 ↔ 太和江(蔚山)、全23駅・約76分
料金(カード)1区間 1,200ウォン/2区間 1,400ウォン
運転間隔ラッシュ 約15分/平常・週末 約30分
観光の主要駅釜田・センタム・BEXCO(↔2号線)・松亭・オシリア・機張・日光

とくにオシリア駅は、海東龍宮寺、ロッテワールド・アドベンチャー釜山、プレミアムアウトレット、釜山アクアリウムへの拠点で、海沿いの人気エリアです。海の上に立つ絶景の寺、海東龍宮寺への行き方は海東龍宮寺ガイドで詳しく紹介しています。松亭(ソンジョン)駅は松亭海水浴場の最寄りです。

東海線は地下鉄より運転間隔が空きます(平常・週末は約30分)。乗り遅れると待ち時間が長いので、NAVER MapやSubway Koreaで時刻を先に確認してから動きましょう。なお、この東海線(広域電鉄)は、釜山〜江陵などを走る一般鉄道(KTX・ムグンファ号)とは別物です。長距離の都市間移動はKTX・KORAILパスガイドを参照してください。

13. 路線別・名所への行き方|どこへは何号線?

行きたい名所が決まっているなら、この対応表で「何号線か・バスが要るか」を一気に確認できます。観光の大半は1号線・2号線・東海線に集まり、坂や海辺の一部だけバスを足す、という形になります。

エリア・名所アクセスひとこと
南浦洞・チャガルチ・国際市場1号線 南浦・チャガルチ駅市場めぐりの定番。南浦洞ガイドチャガルチ市場ガイド
釜山駅(KTX)1号線 釜山駅KTX・KORAILパスガイドでの到着口、そのまま地下鉄へ
海雲台ビーチ2号線 海雲台駅釜山を代表するビーチ。海雲台ガイドで詳しく
広安里・広安大橋2号線 広安駅夜景の名所。広安里ガイドを参照
センタム・BEXCO2号線/東海線 BEXCO駅展示・映画祭エリア、東海線とも接続
オシリア(海東龍宮寺)東海線 オシリア駅+バス海上の絶景寺。海東龍宮寺ガイド
甘川文化村1号線 土城駅+村バス坂の上、最後はバスで。甘川文化村ガイドで解説
太宗台南浦から影島方面のバス影島の断崖。太宗台ガイドを参照
梵魚寺1号線 梵魚寺駅+バス90番山あいの古刹。梵魚寺ガイド
名所をまとめてシティツアーバス周遊で効率よく。釜山シティツアーバスガイドで紹介

ポイントは、地下鉄でエリアの最寄り駅まで行き、坂や海辺の最後だけバスを足すこと。甘川文化村や太宗台のようなスポットは、地下鉄+村バスの組み合わせが定番です。乗換割引が効くので、カードで乗り継げば追加運賃はわずかで済みます。

14. 地図アプリ|NAVER・Kakao・Subway Koreaが必須

釜山ではNAVER MapかKakao Mapが必須で、Googleマップは韓国内の公共交通ルート検索が今も使えません。これは韓国特有の事情で、日本の感覚でGoogleマップに頼ると経路が出ずに詰まります。到着前にアプリを入れておきましょう。

アプリ得意分野メモ
NAVER Map公共交通(地下鉄+バス統合)の第一候補英語対応。経路検索の総合力が高い
Kakao Map地図・徒歩、列車のリアルタイム位置2025年6月に釜山1〜4号線の列車位置表示を追加
Subway Korea/Kakaoメトロ地下鉄専用(終電・乗換・所要)路線図ベースで終電確認がしやすい
Googleマップ韓国内の公共交通は不可徒歩・運転も不正確。NAVER/Kakao必須

使い分けの目安は、総合的な経路検索はNAVER Map、列車のリアルタイム位置や地図はKakao Map、終電や乗換だけをサッと見たいときはSubway Koreaです。Googleマップは2026年2月に韓国政府が地図データの条件付き持ち出しを認めると発表しましたが、実際の改善は未確定で、現時点では相変わらず公共交通ルートが出ません(各アプリの詳しい使い分けは韓国旅行の必須アプリNAVER地図とカカオマップ比較で解説しています)。

これらのアプリはすべてデータ通信で動きます。到着した瞬間から経路検索や配車を使うので、eSIMを事前に用意して電源を入れておくと、空港を出た直後から途切れずに使えます。

📱NAVER地図もカカオマップもデータ通信で動きます。到着前に通信手段を用意しておきましょう:
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まずNAVER MapとKakao Mapの2つを入れておけば、釜山の移動はほぼカバーできます。Googleマップしか使わないつもりだった人ほど、この準備が旅の快適さを大きく左右します。

コレイル東海線の広域電鉄車両
東海線は東海岸沿いに松亭、オシリア(海東龍宮寺)、日光へ向かいます。 (Photo: Mtattrain, CC BY-SA 4.0)

15. 運行時間・終電・ラッシュ|終電はアプリで確認を

釜山の地下鉄は始発が概ね5:05〜5:20、終電は路線や駅で異なりおよそ23:30〜24:00です。方向や駅によって終電時刻がまちまちなので、夜遅くに動くときは必ずアプリ(Subway Koreaなど)で当日の終電を確認してください。

項目目安
始発おおむね5:05〜5:20
終電おおむね23:30〜24:00(路線・駅・方向で差)
運転間隔(2号線例)ラッシュ 4〜5分/平常 7分/早朝・深夜 10〜15分
ラッシュ時間帯朝8〜9時ごろ/夕方18〜19時ごろ

朝夕のラッシュ(8〜9時・18〜19時ごろ)は、西面や釜山駅など主要駅を中心にかなり混みます。大きな荷物を持って移動するなら、この時間帯を少しずらすと快適です。東海線は地下鉄より間隔が空くので、時刻表の確認がとくに大切です。

終電を逃すと、夜間はタクシーが主な移動手段になります。海雲台や広安里で夜景を楽しんだあとは、終電の時刻を逆算して動くか、はじめから帰りはタクシーと決めておくと安心です。時刻は季節やダイヤ改正で変わるため、当日アプリでの確認をおすすめします。

16. エチケット・アクセシビリティ・実践のコツ

釜山の地下鉄は、日本と近い感覚のマナーで快適に使えます。優先席(交通弱者席)は原則ゆずる、車内の通話は控えめに、乗車は降車を待ってから、が基本です。ホームドアやエレベーターも整備が進んでいます。

優先席はゆずる

高齢者・妊婦・体の不自由な方向けの席。空いていても避ける人が多い。

車内通話は控えめに

通話や大声は目立ちます。イヤホンや小声で。

降車優先で並ぶ

ホームの乗車位置に並び、降りる人を先に。

ホームドア・EV

ホームドアが普及。3号線は全駅にホームドア。エレベーターも各駅に。

荷物が多いときは、乗換の連絡通路や階段が長い駅があることを覚えておくと安心です。無理にエスカレーターで担がず、エレベーターを探すほうがラクなことが多いです。駅構内やコンビニのWi-Fiも使えますが、経路検索は自分のデータ回線があるほうが確実です。

英語の案内表示が徹底しているので、駅名が読めなくても番号と英語表記でたどれます。それでも迷ったら、駅員や案内所に路線図を見せて聞けば、たいてい親切に教えてもらえます。

17. 状況別ベスト選択+1日の交通費|結論はこれ

迷ったら、この早見表で自分に合う乗り物を選んでください。数日の滞在なら基本は交通カード、地下鉄を1日4回以上使う日だけ1日券、という考え方が失敗しません。

状況おすすめひとこと
数日の滞在交通カード(Cashbee/T-money)乗換割引が効く。まずはこれ1枚
地下鉄を1日4回以上1日券 5,000ウォン地下鉄限定。市場・海を細かく巡る日に
海雲台・広安里2号線海側リゾートは2号線が背骨
南浦・市場めぐり1号線旧市街の見どころは1号線
金海空港から軽電鉄(BGL)+地下鉄沙上で2号線/大渚で3号線
東海岸へ日帰り東海線松亭・オシリア(海東龍宮寺)
坂・海辺の名所地下鉄+村バス甘川文化村・太宗台など

1日の交通費のイメージも持っておくと安心です。たとえば「南浦で朝市→西面で乗換→海雲台→夜に広安里」と地下鉄中心に動くと、大人でカード払いなら片道1,600〜1,800ウォン×数回で、おおむね1日6,000〜9,000ウォンほど。この日は地下鉄を4回以上使うので、1日券5,000ウォンのほうが得になる計算です。バスや東海線を絡める日は、乗換割引が効くカード払いのほうが安く収まります。

釜山の街歩きや宿選び、エリアごとの楽しみ方は釜山旅行の完全ガイドに、市内交通の全体像は釜山の交通完全ガイドにまとめています。カード一枚とNAVER Mapがあれば、あとは海雲台にも南浦にもどんどん足を伸ばせます。

👉 地下鉄が通らない東の海岸線は、観光列車が代わりに走ります。詳しくはブルーラインパーク スカイカプセル・ビーチトレインガイドをどうぞ。
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★ まずはここから 初めての韓国旅行、出発前にこれだけは
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よくある質問

Q. 釜山でT-moneyは使えますか?
使えます。T-moneyはソウル発ですが全国共通で、釜山の地下鉄・バス・軽電鉄・東海線に問題なく対応しています。ソウルにも行くならT-moneyが無難です。
Q. T-moneyとCashbee(EZL)、どちらがいいですか?
釜山ではどちらも完全に使えて使い勝手も同じです。Cashbeeは釜山生まれで2023年12月にEZLへ改称、T-moneyはソウルにも行くなら便利。1枚あれば十分です。
Q. 釜山の地下鉄の料金はいくらですか?
カード払いなら大人1区間1,600ウォン、2区間(10km超)1,800ウォンです。2024年5月の改定以降このまま据え置きで、ネットに残る「1,300ウォン」は古い料金です。
Q. 1日券はありますか? お得ですか?
5,000ウォンの1日券があり、地下鉄(1〜4号線)が当日乗り放題です。1日に4回以上乗るならお得。ただしバス・軽電鉄・東海線には使えません。
Q. 交通カードはどこで買えて、どうチャージしますか?
駅の券売機かコンビニ(GS25・CU・セブンイレブン)で買えます。空きカードは約2,500ウォン、身分証は不要。チャージは現金が確実で、海外カードは券売機でまだ使えません。
Q. 観光客もトンベクパスやK-passは使えますか?
使えません。トンベクパス・K-pass・모두의카드はいずれも釜山や国内の住所、外国人登録証が前提の在住者向け制度です。短期の旅行者は通常のカードで乗るのが正解です。
Q. 釜山でGoogleマップは使えますか?
韓国内の公共交通ルート検索は今も使えません。NAVER MapかKakao Mapが必須です。2026年に地図データ持ち出しの発表はありましたが、実際の改善は未確定です。
Q. 地下鉄は何路線ありますか?
1〜4号線の4路線、全114駅です。観光の大半は1号線と2号線に集まり、乗換の要は西面(ソミョン)駅。5号線は建設中で2026年末開通「予定」です。
Q. 始発と終電は何時ですか?
始発はおおむね5:05〜5:20、終電は路線や駅で異なりおよそ23:30〜24:00です。方向で差があるので、夜はSubway Koreaなどのアプリで当日の終電を確認してください。
Q. 乗り換えは無料ですか?
カード払いなら降車後30分以内・2回まで、無料か差額のみで乗り換えられます(夜21時〜翌7時は60分)。現金や1回券は対象外なので、必ず交通カードを使ってください。
Q. 空港から市内へ地下鉄でどう行きますか?
金海空港から釜山金海軽電鉄(BGL)で沙上へ出て2号線、または大渚で3号線に乗り換えます。BGLはカード1区間1,300ウォン。詳しい比較は空港アクセスの記事にまとめています。
Q. 海雲台へはどう行けばいいですか?
地下鉄2号線の海雲台駅が最寄りです。西面(ソミョン)で1号線から2号線に乗り換えれば、釜山駅や南浦方面からも1本でつながります。
Q. 子供の料金はいくらですか?
6〜12歳の子供は、交通カードに生年月日を登録すれば地下鉄・バスとも無料です。現金の1回券は課金されます。5歳以下は保護者同伴で無料です。
Q. 海外のクレジットカードを改札にタッチできますか?
できません。釜山の地下鉄・バスは海外発行の非接触カード(オープンループEMV)に2026年時点で未対応です。券売機の海外カード払いもまだ使えないため、現金でカードを買うのが確実です。
Q. WOWPASSは釜山のどこで手に入りますか?
釜山駅(東横イン釜山駅店1階)や、釜山港の国際旅客ターミナル・国際クルーズターミナルのキオスクで発行できます。ただし金海空港には常設キオスクがない点に注意してください。
Q. 東海線で海東龍宮寺へ行けますか?
行けます。東海線でオシリア駅まで行き、そこからバスで海東龍宮寺へ向かうのが定番です。東海線はカード1区間1,200ウォンで、松亭ビーチへの日帰りにも便利です。

交通カードを1枚チャージして、NAVER Mapを入れる。この2つさえ済ませれば、釜山の地下鉄も海雲台のビーチも思いのままです。街歩きと宿選びは、続けて釜山旅行の完全ガイドでチェックしてください。

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画像: Tom Page, CC BY-SA 2.0 · Asacyan, CC BY-SA 4.0 · Dongchan0417, CC BY-SA 3.0 · Minseong Kim, CC BY-SA 4.0 · Tom Page, CC BY-SA 2.0 · Mtattrain, CC BY-SA 4.0 — via Wikimedia Commons.