ソウルの地下鉄は駅578のうち乗り換えられるのが103だけです
ソウルを通る鉄道路線は19本、運営会社は10社あります。それでいて駅578のうち82%は一つの路線しか止まりません。どこで乗り換えられるかが動線を決めます。
| 路線はいくつか | ソウルを通る鉄道路線は19本です。番号が付いているのは9本だけです。 |
|---|---|
| 駅はいくつか | 重複を除いて578駅です。 |
| 乗り換えられる駅 | 103駅だけです。残り475駅は一路線しか止まりません。 |
| いちばん多く集まる駅 | 金浦空港駅で5路線です。ソウル駅は4路線です。 |
| いちばん長い路線 | 1号線の102駅で、2位の1.6倍です。 |
| 会社はいくつか | 10社が分けて運営しています。統一されているのは料金だけです。 |
1. ソウルを通る鉄道路線は19本です
2. 会社は10社ですが料金は一つです
3. 578駅のうち乗り換えられるのは103駅です
4. 路線がいちばん多く集まるのはソウル駅ではありません
5. 駅はどこに集まっているか
6. 1号線は確認してから乗ります
7. 2号線は一方向に乗り続けられます
8. 実際に使う路線は三本です
9. ソウルの外へ出る路線
10. 2路線の駅が88あります
11. 運賃のしくみ
12. 空港から市内へ
13. アプリがないと難しいです
14. 駅名で戸惑うところ
15. 路線図とホームの読み方
16. バスと組み合わせると変わります
17. 荷物・子ども連れ・段差
18. 宿を決めるときに見ること
19. よくある思い違い
20. 釜山の地下鉄と比べると
21. 初日の動き方
22. 数字に出てこないこと
23. 路線の色と番号
24. 日本の路線と違うところ
25. 路線ごとの性質をもう少し
26. 時間帯で変わること
27. 漢江を渡るとき
28. 覚えておくと楽な駅
29. まとめると
ソウルで地下鉄に乗るとき難しいのは路線番号ではありません。どの駅で乗り換えられるかです。578駅を全部数えたところ、乗り換えられるのは103駅だけでした。残りは一路線しか止まりません。ソウル旅行の動線を組むとき、これが思ったより大きく効いてきます。

1. ソウルを通る鉄道路線は19本です
路線データを全部取り出し、ソウル市の境界を通るものだけを残しました。KTXのように都市間を結ぶ列車は外しています。
| 路線 | 駅数(全区間) |
|---|---|
| 1号線 | 102 |
| 水仁・盆唐線 | 63 |
| 2号線 | 62 |
| 4号線 | 57 |
| 5号線 | 55 |
| 京義・中央線 | 54 |
| 7号線 | 53 |
| 3号線 | 44 |
| 9号線 | 38 |
| 6号線 | 38 |
| 京春線 | 25 |
| 8号線 | 24 |
| 西海線 | 21 |
| 新盆唐線 | 16 |
| 空港鉄道 | 12 |
| 牛耳新設線 | 12 |
| 新林線 | 11 |
| 金浦ゴールドライン | 10 |
| GTX-A | 6 |
番号が付いているのは9本だけです。残り10本は名前で呼びます。
1号線が飛び抜けて長いです
102駅で2位の水仁・盆唐線(63駅)の1.6倍です。京畿道を南北に長く伸びていて、ソウル区間はその一部です。
路線図で1号線がいくつもの方向に分かれて見えるのもそのためです。一本の路線なのに終点が複数あります。
番号と名前が混ざっています
初めて乗る人がいちばん戸惑うところです。1号線から9号線までは番号で、京義・中央線、水仁・盆唐線、京春線、西海線、新盆唐線、空港鉄道、牛耳新設線、新林線、金浦ゴールドラインは名前です。
路線図で色を見て番号を探しても見つかりません。名前の路線が半分を超えています。
「地下鉄」と「広域鉄道」
厳密には1号線から9号線が地下鉄で、京義・中央線のような路線は広域鉄道です。乗る側には違いがありません。同じカード、同じ改札、同じ運賃計算です。
2. 会社は10社ですが料金は一つです
この19路線を一社が動かしているわけではありません。運営主体を数えると10社あります。
- ソウル交通公社。1号線から9号線までのソウル区間
- 韓国鉄道公社。1・3・4号線の京畿区間と、京義・中央線、水仁・盆唐線、京春線、西海線、空港鉄道の一般列車
- ソウルメトロ9号線。9号線
- 仁川交通公社。7号線の仁川区間
- 新盆唐線、牛耳新設線、新林線、金浦ゴールドライン、空港鉄道の直通、GTX-Aを担う各社
同じ路線でも途中で会社が変わります
1号線、3号線、4号線はソウル区間と京畿区間で運営会社が違います。7号線はソウルと仁川が分けて担当しています。
乗る側はその境目に気づきません。列車はそのまま走り、改札も一つです。
料金が統合されています
会社が違っても距離に応じて一度だけ払います。1号線から京義・中央線に乗り換えても運賃を取り直しません。
ソウルの鉄道でいちばん楽なのがこの部分です。会社が10社あることを知らなくても乗れます。
改札もつながっています。路線が変わるところでいったん外に出る必要がありません。いくつかの駅だけが例外です。
例外が二つあります
空港鉄道の直通列車は別物です。座席指定の別列車なので切符を別に買います。同じ空港鉄道でも一般列車と直通列車は違う商品です。
新盆唐線は別途運賃が上乗せされます。料金の決まりは時期によって変わるので、乗る前に確認してください。
降りるときもカードを当てます。会社が10社あっても運賃が一度で済むのは、降りた記録が残るからです。降車時のタッチを忘れると、次に乗るときは新しい運賃で計算されます。

3. 578駅のうち乗り換えられるのは103駅です
19路線の駅を重複なく数えると578駅です。そのうち二つ以上の路線が止まる駅を数えました。
| 止まる路線数 | 駅数 |
|---|---|
| 5 | 1 |
| 4 | 5 |
| 3 | 9 |
| 2 | 88 |
| 1 | 475 |
| 合計 | 578 |
乗換駅は103、全体の18%です。残り475駅は一路線しか止まりません。
この数字が動線を決めます
行きたい場所が別の路線にあるならその103のどれかを必ず通ります。地図で近く見えても、乗換駅が別の場所にあると大きく回ることになります。
ソウルで移動時間が思ったより延びる理由は、たいていここにあります。直線距離より乗換駅の位置の方が効きます。
3路線が集まる駅は9つだけです
2路線の駅は88とそれなりに多いのに、3路線の駅は9つに急に減ります。
回基、草芝、鍾路3街、延新川、新設洞、水西などがここに入ります。この9つがソウルの鉄道で方向を大きく変える場所です。
82%は一路線だけです
475駅がそうです。この駅から別の路線へ行くにはまず乗換駅まで移動します。
宿を決めるときにこれが効いてきます。駅が近いことと、路線が選べることは違います。
4. 路線がいちばん多く集まるのはソウル駅ではありません
5路線が止まる駅がひとつだけあります。金浦空港駅地図です。
| 路線数 | 駅 | どの路線か |
|---|---|---|
| 5 | 金浦空港 | 5号線・9号線・空港鉄道・金浦ゴールドライン・西海線 |
| 4 | 清凉里 | 1号線・京義中央・京春・水仁盆唐 |
| 4 | 往十里 | 2号線・5号線・京義中央・水仁盆唐 |
| 4 | ソウル駅 | 1号線・4号線・京義中央・空港鉄道 |
| 4 | 大谷 | 3号線・GTX-A・京義中央・西海線 |
| 4 | 孔徳 | 5号線・6号線・京義中央・空港鉄道 |
なぜ空港の駅に集まったのか
金浦空港はソウルの西のはしにあり、いくつもの路線が集まる場所です。空港へ向かう路線が入ってきて、金浦や富川方面へ出る路線もここを通ります。
飛行機に乗らなくても西側で方向を変えるときに使う駅です。西海線が入ってきたことで5路線になりました。
ソウル駅は4路線です
1号線、4号線、京義・中央線、空港鉄道が止まります。KTXが発着する大きな駅なので路線もいちばん多そうに見えますが、鉄道路線だけ数えると4本です。
清凉里と往十里も4路線です
どちらも東側で方向を変える場所です。清凉里は京春線が入ってきて春川方面につながり、往十里は2号線と5号線を一緒に使えます。
南怡島や加平へ行くときは清凉里を通ります。この二つは都市間列車も止まるので、地方へ出るときの起点にもなります。
孔徳が意外と便利です
5号線、6号線、京義・中央線、空港鉄道が止まります。空港から入って市内へ散らばるのに向いた位置です。
ソウル駅ほど知られていませんが路線の数は同じです。

5. 駅はどこに集まっているか
地下鉄駅428か所の位置をソウル市庁を基準に測りました。
| 市庁から | 駅数 | 割合 |
|---|---|---|
| 2km以内 | 21 | 4.9% |
| 2〜5km | 46 | 10.7% |
| 5〜10km | 116 | 27.1% |
| 10〜20km | 158 | 36.9% |
| 20〜40km | 87 | 20.3% |
いちばん多い158駅が10kmから20kmの間にあります。都心の外側です。
都心には駅が多くありません
市庁から2km以内は21駅だけで全体の5%です。都心が狭く、その中に路線が密に敷かれているためです。
そのかわり駅どうしが近いです。市庁駅は市庁から138mです。都心では一駅歩いた方が早いこともあります。
大半の駅は外側にあります
10kmより外に245駅、全体の57%があります。ソウルの鉄道が京畿道と仁川まで伸びているためです。
いちばん遠いのは仁川の知識情報団地駅で36.1kmです。市庁から行くとそれだけで一つの移動になります。
旅行の動線にとっての意味
観光地の大半は市庁から10km以内にあり、その範囲の駅が183です。
つまり578駅のうち実際に使うのは3分の1に届きません。路線図が複雑に見えても、関係する部分はもっと狭いです。

6. 1号線は確認してから乗ります
102駅でいちばん長く、初めての人がいちばん迷う路線です。
終点が複数あります
途中で方向が分かれます。そのため同じホームで乗ったのに違う方面へ行くということが起きます。
列車の前面と側面に行き先が表示されます。ホームの案内板にも次の列車の終着駅が出ます。1号線ではこれを必ず見てください。
ソウルの外の区間の方が長いです
102駅のうちソウル市内は一部です。京畿道の北と南に長く伸びているので、路線図で見る長さの大半がソウルの外です。
旅行中に実際に使うのはソウル駅、鍾路3街、東大門、清凉里あたりです。102駅のうち4駅ということになります。路線図で長く見えても、関係する部分はごく一部です。
運営会社が途中で変わります
ソウル区間はソウル交通公社、京畿区間は韓国鉄道公社です。乗る側は違いに気づきません。
乗換駅が多いです
1号線は都心を南北に貫くので、ほかの路線とよく交わります。ソウル駅、鍾路3街、清凉里、新設洞、回基、新道林、永登浦がそうです。
このうち新道林は1号線と2号線が交わる場所で、人が特に多いです。ソウル南西部から都心に入る通り道になっています。
急行があります
一部の区間に急行が走ります。止まる駅が違うので降りる駅に急行が止まるか確認してから乗ってください。ホームの表示に一般か急行かが出ます。運行時間帯は時期によって変わるのでアプリで見てください。

7. 2号線は一方向に乗り続けられます
62駅で二番目に長く、ソウルの中だけを走る環状線です。使い方が違います。
乗り過ごしても戻れます
そのまま乗っていると元の場所に戻ります。ほかの路線なら反対側のホームへ渡るところを、2号線ではもう一周すれば済みます。
ただし時間はかかります。一周が48駅を超えます。近い距離なら引き返す方が早いです。
名前の知られた街を多く通ります
弘大入口地図、新村、梨大、市庁、乙支路入口、江南地図、蚕室が全部2号線です。ソウルで名前を聞く街を一本でつなぎます。
宿を2号線の近くに取ると、一本でかなりの範囲を回れます。乗り換えの回数が減るぶん、移動が読みやすくなります。
内回りと外回り
環状線なので方向を内回りと外回りと呼びます。最初は分かりにくい表現です。
次の駅名を見て判断する方が早いです。アプリが示す次の駅とホームの表示が一致すれば正しい方向です。
支線が二つあります
本線のほかに聖水から新設洞へ行く支線と新道林からカチ山へ行く支線があります。
路線図では同じ色で表示されますが本線とは別の列車で、ホームも別のことがあります。
混みます
通る場所が多い分、人も多いです。江南から蚕室の区間と、弘大から市庁の区間が特に混みます。アプリで車両ごとの混雑度が見られるので、荷物があるときは参考になります。
8. 実際に使う路線は三本です
19路線ありますが、旅行中に使うのはもっと少なくなります。
2号線、3号線、4号線
この三本が観光地をいちばん多く通ります。
- 2号線(62駅)。弘大、新村、市庁、江南、蚕室
- 3号線(44駅)。景福宮、安国、鍾路3街、狎鴎亭
- 4号線(57駅)。明洞、会賢、ソウル駅、東大門、恵化
宮殿と韓屋は3号線、買い物と市場は4号線に寄っています。
三本の駅を合わせると163で、その多くが10km圏内にあります。
5号線と6号線
5号線(55駅)は光化門と汝矣島を通り、漢江の下をくぐって東西の郊外まで伸びます。金浦空港も5号線です。6号線(38駅)は都心の北を大きく回り、2号線が通らない街を埋めます。
9号線
38駅ですが急行があるので江南から汝矣島、金浦空港まで速く行けます。漢江の南を東西に結びます。急行は止まる駅が少ないので確認が要ります。
金浦空港へ行くなら9号線の急行が速い選択肢になります。ただし混む路線としても知られています。
残りの路線はいつ使うか
1号線はほかの路線へ乗り換えるとき、京義・中央線と水仁・盆唐線はソウルの外へ出るとき、京春線は南怡島や加平へ行くときです。
牛耳新設線、新林線、金浦ゴールドラインは観光の動線とほとんど重なりません。三本を合わせても33駅で、4号線一本より少ないです。
まとめると
2・3・4号線を覚えれば移動の大半は片付きます。残りは必要なときにアプリが教えてくれます。


9. ソウルの外へ出る路線
名前の付いた路線がその役割を担います。
京義・中央線
54駅で、名前の路線では二番目に長いです。ソウルを東西に貫いて京畿道の西(汶山方面)と東(楊平方面)を結びます。
ソウル市内ではソウル駅、孔徳、弘大入口、往十里、清凉里に止まります。空港鉄道と重なる区間があるので、空港から入るときにも出会います。
水仁・盆唐線
63駅で名前の路線ではいちばん長いです。ソウル南東から水原・仁川方面へ行きます。往十里、清凉里、水西を通ります。ソウル市内の区間は短く、大半が京畿道です。
京春線
25駅です。清凉里と上鳳から春川まで行きます。南怡島や加平へ行くときに使う路線です。
本数が違います
この三本は番号の路線より列車の間隔が広いです。2号線のようにホームへ行けばすぐ来る、とはいきません。
アプリで次の列車の時刻を見てから動く方がいいです。逃すと待ち時間が長くなります。
西海線とGTX-A
西海線は21駅で京畿西部を南北に結びます。金浦空港と大谷でほかの路線と交わります。金浦空港が5路線の駅になったのは、この路線が入ってきたためです。
GTX-Aは在来の路線より速く走る路線です。運行区間と運賃の仕組みが在来線と違うので、使うつもりなら現在の状況を確認してください。
ソウルを出ると運賃が上がります。10kmまでが基本運賃で、そこから50kmまでは5kmごとに100ウォン、50kmを超えると8kmごとに100ウォンが加算されます。京畿道へ向かう路線で差が出ます。
10. 2路線の駅が88あります
乗換駅103のうち88が2路線の駅です。乗り換えの大半がここで起きます。
| 止まる路線 | 駅数 | 乗換駅に占める割合 |
|---|---|---|
| 5 | 1 | 1% |
| 4 | 5 | 5% |
| 3 | 9 | 9% |
| 2 | 88 | 85% |
乗換駅の85%が2路線です。一回乗り換えても選べる路線が一つ増えるだけです。
だから2回乗り換える経路が多くなります
出発地と目的地が別々の路線にあり、その二本が直接交わらなければ途中でもう一度乗り換えます。
アプリが示す経路に乗り換えが2回出るのはそのためで、わざと遠回りさせているわけではありません。
4路線以上の6駅を覚えておくと
清凉里地図、往十里地図、ソウル駅地図、大谷、孔徳地図、金浦空港です。
経路がこじれたと思ったら、この6つのどれかを通る道があるか見てみてください。
乗換駅がいつも近いわけではありません
路線は交わっているのにホームどうしが離れていて歩く時間が長い駅があります。改札を出て入り直す駅もあります。数百メートル歩くこともあり、乗り換え一回とは思えない距離です。
路線が別々の時期に造られたためです。先にあった駅に後から路線をつないだので、ホームが離れた場所にできた例があります。アプリに乗り換え何分と出るので、経路を選ぶときはその数字も見てください。
都心では鍾路3街が使えます
1号線・3号線・5号線が集まる鍾路3街地図です。宮殿、仁寺洞、広蔵市場が歩いて行ける距離にあります。都心を歩く日はここを起点にすると動きやすくなります。
11. 運賃のしくみ
距離に応じて上がる仕組みで、会社が違っても一度に計算されます。
初乗り
交通カードで約1,550ウォンです。2025年6月に上がった金額で、一定の距離を超えると少しずつ上がります。
運賃はよく変わります。今の金額は駅の案内かアプリで確認してください。
現金よりカードが安いです
1回券は交通カードより高く、しかも1回券は乗換割引が効きません。1日に2回以上乗るならカードが有利です。
計算が別の路線
新盆唐線は追加運賃が上乗せされ、空港鉄道の直通列車は座席指定の別切符です。路線図だけで運賃を見積もると、この二つで合いません。
バスとの乗り換えも割引されます
地下鉄からバス、バスから地下鉄へ乗り換えるとき、決まった時間内にタッチすれば割引が適用されます。バスを降りるときに端末にタッチしないと認められません。これを忘れると次の乗車が新しい運賃になります。
どのカードを使うか
チャージ式のカードを使うか、旅行者向けの乗り放題を使うかは滞在日数と1日の乗車回数で変わります。
どちらが得かは気候同行カードとT-moneyの比較で計算しました。
海外のカード
海外のタッチ決済カードは改札で使えるものと使えないものがあります。日本から行く場合は現地で交通カードを買う前提で考えた方が確実です。コンビニと駅の機械で買えて、チャージは現金です。
乗り換えには時間の制限があります。降りてから30分以内に乗れば乗り換え扱いです。夜9時から朝7時までは60分に延びます。続けて5回まで認められます。

12. 空港から市内へ
仁川空港から鉄道で入るなら空港鉄道です。
| 一般列車 | 直通列車 | |
|---|---|---|
| 支払い | 交通カード | 別切符 |
| 停車駅 | 複数 | ソウル駅まで直行 |
| 座席 | 普通の電車 | 座席指定 |
一般列車はソウル駅まで第1ターミナルから4,750ウォンで59分、第2ターミナルから5,350ウォンで66分です。どちらのターミナルに着いたかで運賃も所要時間も変わります。弘大入口、孔徳、ソウル駅でほかの路線に乗り換えられます。
普通の電車と同じように乗るので切符を別に買う必要はありません。ただし距離があるぶん市内の移動より運賃は高くなります。
どこで乗り換えるか
空港鉄道が止まる駅のうち路線が多いのはソウル駅と孔徳で、どちらも4路線です。
都心の北側に泊まるならこの二つ、弘大あたりなら弘大入口でそのまま降りてください。
金浦空港からは
金浦空港駅には5路線が止まります。ソウルのどこへ行くにも一度の乗り換えで済むことが多く、仁川空港より乗り継ぎが楽です。日本からの便が金浦に着くなら、この点は有利に働きます。
荷物が多いとき
電車に荷物置き場はありません。大きなスーツケースがあるとドア横に立てることになり、混雑時は難しいです。
空港から宿へ入る最初の移動はリムジンバスかタクシーの方が気楽です。方法ごとの比較は仁川空港からソウルへにあります。
乗り放題カードの注意
旅行者向けの乗り放題のなかに空港鉄道の仁川空港区間で使えないものがあります。市内では使えるのに、空港から入るときは使えないという形です。
空港で使うつもりなら買う前に適用範囲を確認してください。
まず自分のターミナルを確認します。第1と第2では、ソウル駅までの運賃が600ウォン、所要時間が7分違います。搭乗券に書いてあるので、時間を決める前に見ておくと確実です。
13. アプリがないと難しいです
19路線に乗換駅103です。路線図だけで最適な経路を見つけるのは骨が折れます。
Googleマップには限界があります
韓国では地図データの制約があり、Googleの経路案内が十分に働きません。鉄道の経路は出ますが徒歩とバスが弱いです。
現地で実際に使うのはNAVERマップとカカオマップです。どちらも英語表示があります。比較は地図アプリの案内にあります。
アプリが教えてくれること
- 何回乗り換えるかと乗り換えにかかる時間
- 何両目に乗れば乗換通路に近いか
- 次の列車が何分後に来るか
- 急行がある路線で急行に乗るか一般に乗るか
- 車両ごとの混雑度
何両目という案内が特に助かります。大きな駅ではこれだけで数分縮まります。
出口番号を見ます
ソウルの駅は出口に番号が付いています。目的地が何番出口か分かってから降りると地下で迷いません。アプリの経路案内にも出口番号が出ます。
大きな駅は出口が10を超えます。反対側から出ると地上でかなり歩くことになります。
英語表示
駅名は全駅に英語が併記され、車内放送も韓国語と英語で流れます。駅ごとに番号も付いています。

14. 駅名で戸惑うところ
578駅もあると、名前で紛らわしいことが出てきます。
駅番号が確実です
駅名の横に3桁の番号が付いています。頭が路線番号、後ろが順番です。案内板にもアプリにも出ます。
言語に関係なく通じるので、「4号線の424」と言えば間違いようがありません。複数の路線が止まる駅は、路線ごとに番号を持ちます。
「入口」が付く駅
弘大入口、建大入口のように「入口」が付く駅は、その施設の正門から離れています。
ソウル大入口駅からソウル大まではバスに乗ります。こういう駅がいくつもあり、名前はその方向を指しています。
東大門が二つあります
東大門駅と東大門歴史文化公園駅は別の駅です。名前が似ていてどちらも乗換駅なので、よく混同されます。
東大門歴史文化公園は3路線(2・4・5号線)、東大門は2路線(1・4号線)です。歩いて行き来できる距離ですが、乗り換えるなら一方から他方へ移動することになります。
ローマ字表記が揺れます
同じ音を案内板とアプリで違うつづりにしていることがあります。表記が合わないときは駅番号で探してください。
宿の名前は韓国語で保存を
タクシーで見せるときや道を尋ねるときに使えます。NAVERマップやカカオマップにも貼り付けられます。スクリーンショットにしておくと地下で電波が弱くても見られます。
15. 路線図とホームの読み方
いくつか決まりを知っておくと読みやすくなります。
色で路線を見分けます
路線ごとに固有の色があり、ホームの柱や案内板、車両のドアにも同じ色が使われます。番号のない路線は色と名前で探します。
乗換駅は色が複数入ります
路線図で丸の中に色が複数あれば乗換駅で、色の数がそのまま止まる路線の数です。金浦空港駅には5色入ります。
ホームで方向を確かめる
ホームの壁に前の駅と次の駅が書いてあります。行きたい方向の駅名が「次」の側にあれば合っています。
環状線の2号線ではこの方法がいちばん確実です。内回り外回りは慣れるまで分かりにくいためです。
ホームドア
ソウルのホームにはホームドアが設置されています。列車が止まるとドアが一緒に開きます。線路側に落ちる心配がなく、冬はホームの温度も下がりにくいです。
乗り降り
ドアが開いたら降りる人が出てから乗ります。ドアの両脇に寄って待ちます。床に並ぶ位置が矢印で示された駅が多いです。
優先席
車両の両端に高齢者と妊婦のための席があり、空いていても座らないのが普通です。車両の真ん中にもピンク色の妊婦優先席があります。
電話
車内で通話することは好まれません。イヤホンなしで音を出すのも同じです。地下でも電波は届くので通話はできますが、短く小さな声で済ませます。
16. バスと組み合わせると変わります
鉄道だけで全部の場所には行けません。とくに南山や宮殿のあいだ、坂のある街はバスの方が向きます。
乗換割引が効きます
地下鉄からバス、バスから地下鉄のどちらも、決まった時間内にタッチすれば割引されます。バスを降りるときのタッチが必要です。
バスは色で分かれます
- 青。幹線。長い距離をまっすぐ結びます
- 緑。支線。街の中を回ります
- 赤。広域。ソウルと京畿道を結びます
- 黄。循環。都心の中を回ります
バスの方がいい場面
駅から目的地まで歩いて15分を超えるか、坂があるならバスを見てください。
南山、北村の上の方、付岩洞がそうです。駅が下にあって目的地が上にあります。
アプリが混ぜてくれます
目的地を入れると鉄道とバスを混ぜた経路も出ます。何番のバスにどこで乗るか、両端の徒歩が何分かまで出ます。
バス停の名前が韓国語だけのことがあるので、アプリの画面を見ながら降りる方が確実です。
公共自転車
ソウル市の公共自転車で、駅の近くに置き場があります。借りた場所と違う場所に返せるので、片道だけ自転車で行って帰りは電車という組み合わせになります。漢江や平らな区間で使えます。ソウルは坂の多い街もあるので万能ではありません。

17. 荷物・子ども連れ・段差
鉄道がいちばん安くて速いのですが、状況によっては別の手段が向きます。
大きな荷物
車内に荷物置き場はありません。大きなスーツケースはドア横に立てることになり、混雑時は難しくなります。ホームドアの前は乗り降りの流れがあるので、置く場所にも気を使います。
空港から宿への最初の移動は荷物が大きければバスかタクシーが気楽です。
エレベーター
ほとんどの駅にありますがホームの端にあることが多く、階段やエスカレーターより回り道になります。ホームが長い駅では、乗る車両を選ぶ段階で近い方に寄せておくと歩く距離が減ります。
地上まで一度で上がれる駅と、途中で乗り換えが要る駅があります。地図アプリの駅情報に位置が出ることがあります。
ベビーカー
エレベーターを使えば動けます。ただし乗換通路の長い駅では時間がかかるので、乗り換えの少ない経路を選ぶ方が楽です。
子どもの運賃
年齢によって運賃が違い、子どもと青少年は大人より安くなります。区分と金額は時期によって変わるので確認してください。小さい子どもは大人と一緒なら無料になることが多いです。
車いす
ホームと車両の隙間を埋める渡し板が必要なら駅員に頼めます。駅ごとに設備の状況が違うので、経路を先に確認しておく方が安心です。古い路線の駅ほど段差が残っていることがあります。
トイレ
改札の中にある駅と外にある駅があります。中にあると切符を使う前には入れません。大きな駅は内外どちらにもあり、案内板に表示されます。乗り換えのついでに寄るなら先に位置を見ておくと確実です。
子どもの運賃は別です。満6歳から12歳までが550ウォン、満13歳から18歳までが900ウォンです。大人は1,550ウォンなので半分に届きません。満6歳未満は無料です。
18. 宿を決めるときに見ること
駅が近いことと、便利であることは同じではありません。
82%は一路線だけです
宿の近くの駅が475のうちの一つなら、どこへ行くにもまず乗換駅まで行くことになります。
逆に103の乗換駅の近くなら玄関を出た時点で選択肢が倍以上になります。
どの路線かも効きます
同じ一路線でも2号線のように名前の知られた街を多く通る路線と、郊外へ伸びるだけの路線では違います。
2号線、3号線、4号線のどれかが止まる駅なら、一路線でも十分使えます。
市庁から10km以内
観光地の大半がこの範囲にあり、その中の駅が183です。これより外に泊まると毎日移動時間が乗ります。
空港の動線も一緒に
空港鉄道が止まる駅の近くなら空港の行き来が簡単になります。弘大入口、孔徳、ソウル駅がそうです。
街ごとの選び方はソウルの宿ガイドで扱いました。
駅までの道も見る
地図で500mでも坂や階段があると体感が違います。荷物を引いて歩くなら平らな道かどうかも一緒に見てください。
宿は路線の数で見ます。2路線以上が止まる駅は103だけで、残る475駅は1路線しか止まりません。1路線の駅の近くに泊まると、どこへ行くにも一度戻ることになります。
19. よくある思い違い
路線の構造から来る誤解です。
「地下鉄」と「広域鉄道」は別です
厳密には1号線から9号線が地下鉄で、京義・中央線のような路線は広域鉄道です。「地下鉄路線図」で検索すると広域鉄道が抜けた図が出ることがあります。
1号線は一本道ではありません
102駅が一列に並んでいるのではなく、途中で方向が分かれます。同じホームで乗っても行く方向が違うことがあります。列車の行き先を見てください。
2号線の支線
2号線は環状線ですが聖水と新道林から分かれる短い支線があります。路線図では同じ色ですが別の列車です。
急行は止まる駅が違います
一部の路線に急行があり、同じホームから出るのに止まる駅が違います。間違えると降りる駅を通過します。運行時間帯は変わるのでアプリで確認してください。
金浦ゴールドラインはソウルを走りません
名前と違って金浦市の中だけを走ります。金浦空港駅が終点で、ソウルへ入るにはそこで乗り換えます。10駅の短い路線です。
GTXは別の仕組みです
在来の路線より速く走る路線が新しくできています。運行区間と運賃の仕組みが在来線と違うので、使うつもりなら現在の運行区間を確認してください。
20. 釜山の地下鉄と比べると
韓国のほかの都市と並べると、ソウルの構造が見えやすくなります。
| ソウル | 釜山 | |
|---|---|---|
| 鉄道路線 | 19本 | 4本 |
| 運営会社 | 10社 | 少ない |
| 路線の呼び方 | 1〜9号線+名前10本 | 1〜4号線 |
釜山は番号だけで足ります
路線が4本なので路線図が一目で入ります。どこで乗り換えるか悩むことも少ないです。
ソウルは19本なのでそうはいきません。路線図を覚えるよりアプリを使う方が合っています。
名前の路線がソウルの特徴です
釜山には番号のない路線が少ないのに、ソウルには名前で呼ぶ路線が10本あります。半分を超えます。
釜山から来ると路線図で番号を探して見つからないことがあります。色と名前で探す路線があるとだけ覚えておけば十分です。
ソウルは京畿道までつながります
釜山の都市鉄道はおおむね釜山の中を動きます。ソウルの鉄道は578駅のうち半分以上がソウルの外にあります。
同じ「地下鉄」でもソウルではどこまで行く列車か確認してから乗ります。
共通するところ
運賃の仕組み、乗換割引、交通カードは似た形で動きます。一つの都市で覚えれば別の都市でもそのまま使えます。釜山側は釜山の地下鉄案内にあります。
21. 初日の動き方
今日着いた人のために順番を並べます。
- 交通カードを手に入れる。空港かコンビニで買えます。どれがいいかは滞在日数によります。
- NAVERマップかカカオマップを入れる。空港のWi-Fiがあるうちに済ませます。
- 宿の名前を韓国語で保存する。アプリにも貼れて、タクシーでも見せられます。画面を保存しておくと圏外でも見られます。
- 空港鉄道でそのカードが使えるか確認する。仁川空港から乗るつもりなら特に。
- 市内に着いたら最寄り駅が何号線で、乗換駅かどうかを確認する。それで一週間の動き方が決まります。
最初の一回
改札でカードをタッチし、路線の色をたどり、ホームの壁で前後の駅を確認します。次の駅がアプリと一致すれば乗ります。迷ったら一本見送っても構いません。次の列車はすぐ来ます。
降りる駅でもタッチします。降車時のタッチが乗換割引の条件で、バスでは特に忘れやすいところです。
間違えたとき
逆方向に乗ったら次の駅で降りて反対側のホームへ移ります。改札の中なので追加の料金はかかりません。駅によっては同じホームの反対側に来るので、階段も要りません。
2号線なら移る必要すらありません。乗っていればいずれ戻ります。
駅員に頼めること
改札の近くに駅員のいる窓口があります。車いすの渡し板、忘れ物、カードの不具合はここです。英語の通じ方には差があるので、行き先を書いたものがあると早いです。
カードのチャージ機も改札の近くにあり、英語や日本語の表示に切り替えられる機種があります。現金は使えますが海外のカードは使えないことがあります。両替した現金を少し持っておくと安心です。

22. 数字に出てこないこと
路線と駅を数えれば形は分かります。乗ってみないと分からないことがいくつかあります。
番号の路線は本数が多いです
1号線から9号線までは、ホームに着けば数分で列車が来ます。時刻表を見る理由がほとんどありません。
名前の路線は違います。京義・中央線、水仁・盆唐線、京春線は間隔が広く、何も見ずに行くと待ち時間が長くなります。
駅が深いです
ソウルの駅は地下深くにあるものが多く、特に後からできた路線は先にある路線の下を通します。地上からホームまで数分かかる駅があり、アプリの所要時間に入っていないこともあります。
エスカレーターはよくありますが、すべての階にあるとは限りません。
乗換駅の差が大きいです
同じ「乗換駅」でも中身がまるで違います。ホームが向かい合っていて1分もかからない駅もあれば、数百メートル歩く駅もあります。
アプリに乗り換え何分と出ます。その数字を移動時間の一部として扱ってください。
ラッシュは本当に混みます
朝夕は車内が埋まり、区間によって差もあります。その時間帯に大きな荷物を持って乗るのは難しいという程度には混みます。
案内は統一されています
決まりが分かれば、どの駅も同じ作りです。番号の付いた出口、色分けされた路線、駅番号、ホームの壁の前後の駅。一つの駅で覚えれば全部の駅で通じます。
23. 路線の色と番号
路線図を読むときに効く決まりがいくつかあります。
駅ごとに番号があります
駅名の横に3桁の数字が付いています。頭が路線番号で、後ろが順番です。
この番号を使えば名前を知らなくても位置が分かります。言葉が通じないときに特に助かります。複数の路線が止まる駅は、路線ごとに番号を持ちます。
色は路線ごとに固定です
案内板、柱、車両のドアまで同じ色です。番号のない路線は色と名前だけで探します。色を覚えておくと、駅の中で迷ったときに標識をたどりやすくなります。
乗換駅は色が複数入ります
路線図の丸に色が複数あれば乗換駅で、色の数がそのまま路線の数です。
出口番号
出口ごとに番号が付き、地上にもその番号が表示されます。待ち合わせに「何番出口」と言えば正確に伝わります。
大きな駅は出口が10を超えます。反対側に出ると地上でかなり歩くことになります。
駅の構内図
改札の近くに構内図があり、出口の番号と主な施設が書かれています。地上に出る前に見ておくと方向を間違えません。
階段とエスカレーター
ホームから改札までの階と、改札から地上までの階に分かれます。エスカレーターが上りだけの区間もあるので、荷物があるときはエレベーターの位置を先に見てください。
24. 日本の路線と違うところ
日本で電車に慣れていると、かえって戸惑うところがあります。
会社をまたいでも運賃は一度きりです
日本だと会社が変わるたびに初乗りが加算されますが、ソウルでは10社をまたいでも距離で一度だけ計算されます。
1号線から京義・中央線へ、さらにバスへ乗り継いでも同じです。この点はソウルの方が単純です。
改札を出ずに乗り換えます
ほとんどの乗換駅で改札を出る必要がありません。いくつかの駅だけが例外です。
降りるときもタッチします
入るときだけでなく出るときも必ずタッチします。距離で運賃を計算するためです。バスも同じで、降車時のタッチを忘れると乗換割引が消えます。
路線名が番号中心です
日本では路線名で覚えることが多いのに対し、ソウルは1号線から9号線という番号が中心です。ただし名前の路線も10本あります。
ホームドアが標準です
ソウルの駅はホームドアの設置が進んでいます。ホームの端が開いている駅を見ることはほとんどありません。
優先席の扱いが厳格です
両端の優先席は空いていても座らないのが普通です。日本より徹底されていると感じる人が多いところです。車内が混んでいてもそこだけ空いている光景をよく見ます。
車内での通話
禁止ではありませんが、長い通話は避けるのが一般的です。地下でも電波は届くので、みんな短く小さな声で済ませています。
25. 路線ごとの性質をもう少し
数字だけでは見えない、路線ごとの傾向です。
3号線は宮殿へ行く路線です
44駅と多くはありませんが、景福宮、安国、鍾路3街が並んでいます。宮殿と北村を回る日はこの路線だけで動けます。
南は狎鴎亭を通って京畿道へ抜けます。北の観光と南の買い物を一本で結ぶ形になっています。宮殿を見た足でそのまま南へ行けます。
4号線は市場と繁華街です
57駅で、明洞、会賢、ソウル駅、東大門、恵化と続きます。買い物と食べ歩きの動線に重なります。
南大門市場は会賢、東大門市場は東大門です。市場を回る日は4号線が軸になります。明洞も同じ路線なので、買い物の一日はほぼこれ一本で組めます。
6号線は少し外側を回ります
38駅で、梨泰院と望遠を通ります。2号線の外側をなぞる位置にあり、2号線が通らない街に行くときに使います。孔徳で空港鉄道とつながるので、空港からの動線にも出てきます。
8号線がいちばん短い番号路線です
24駅で、蚕室から南へ伸びます。観光の動線と重なるのは蚕室あたりだけです。番号の路線ではいちばん短く、乗る機会も少なめです。
7号線は長いのに使いどころが限られます
53駅と3番目に長い番号路線ですが、都心を通らず外側を大きく回ります。建大入口や高速ターミナルで乗り換えるときに顔を出します。仁川区間まで伸びていて、そこは別の会社が運営しています。
まとめると
路線の長さと旅行での出番は比例しません。102駅の1号線より44駅の3号線の方が使う場面が多いということが起きます。宿と行き先の位置で決まるので、路線図の長さは目安になりません。
26. 時間帯で変わること
同じ路線でも時間によって様子が変わります。
朝と夕方は混みます
通勤の時間帯は車内が埋まります。2号線の江南から蚕室、9号線の急行が特に混む区間として知られています。
荷物を持って動くならこの時間帯を外す方が楽です。
昼間は空いています
10時から16時ごろは座れることが多く、観光で動くにはちょうどいい時間帯です。宮殿や博物館の開いている時間とも重なります。荷物を持って動くならこの時間帯が楽で、ホームの人の流れもゆるやかです。
夜は本数が減ります
遅い時間になると列車の間隔が広がります。名前の路線は特に間隔が広くなるので、夜に郊外へ戻る予定があるなら時刻を確認してください。
終電の時刻は路線で違います
路線と方向によって最終列車の時刻が違います。正確な時刻はアプリか駅の掲示で確認してください。終電を逃すとタクシーになりますが、深夜は割増になります。
週末は流れが変わります
平日の朝夕に混む区間が空き、かわりに繁華街へ向かう区間が混みます。弘大や江南は週末の夜に人が増えます。買い物や食事の時間帯とちょうど重なります。
アプリの混雑度
地図アプリが車両ごとの混雑度を色で示すことがあります。空いている車両へ移動するだけで座れることもあるので、荷物があるときは見てみてください。
朝早いと安くなります。最初の乗車が6時30分より前なら、基本運賃が20パーセント引きの1,240ウォンになります。割引はその1回目だけです。
27. 漢江を渡るとき
ソウルは漢江で南北に分かれ、観光地も両側にあります。
川を渡る路線は限られます
19路線のうち漢江を渡る路線はその一部です。北の宮殿から南の江南へ行くには、渡れる路線に乗るか、渡れる駅まで行くことになります。
2号線、3号線、4号線、5号線、7号線、9号線、新盆唐線などが渡ります。2・3・4号線が渡るので、観光の動線では困りません。
南北の移動は時間がかかります
川幅があるぶん駅と駅の間が長く、渡る区間だけで数分かかります。北の宮殿と南の江南を一日で往復すると、それだけで時間を使います。地図で近く見えても川が挟まると回り道になります。
だから一日を南北で分ける組み方がよく使われます。北の日と南の日を分けると移動が減り、そのぶん見る時間が増えます。
2号線は両側を通ります
環状線なので北の弘大や市庁と、南の江南や蚕室を一本で結びます。南北をまたぐ日には便利です。
ただし一周が長いので、近い方の方向を選んで乗る必要があります。アプリが判断してくれます。
橋の上を走る区間
いくつかの路線は地上に出て橋を渡ります。2号線の堂山から合井の区間などがそうで、車窓から川が見えます。夕方に通ると景色がいい区間として知られています。
地下鉄と呼びますが全区間が地下というわけではありません。郊外では地上を走る区間の方が長い路線もあります。
川沿いを歩くとき
漢江の公園に行くなら、最寄り駅から川まで歩く距離を先に見てください。駅から遠い場所もあります。汝矣島と蚕室の公園は駅から近い方です。
28. 覚えておくと楽な駅
19路線を全部覚える必要はありません。いくつかの駅だけ頭に入れておけば動けます。
都心で押さえる駅
- 鍾路3街。1・3・5号線。宮殿、仁寺洞、広蔵市場が徒歩圏
- ソウル駅。1・4号線と空港鉄道。地方へ出るときの起点
- 乙支路入口・市庁。2号線。都心のまん中
- 東大門歴史文化公園。2・4・5号線。東の乗り継ぎ
空港との行き来で押さえる駅
- 孔徳。空港鉄道から5・6号線へ
- 弘大入口。空港鉄道から2号線へ
- 金浦空港。5路線。西側の乗り継ぎ
郊外へ出るときの駅
- 清凉里。京春線で南怡島・加平方面へ
- 往十里。2・5号線と名前の路線二本
この9駅で足ります
乗換駅103のうち、旅行で実際に使うのはこのあたりです。残りは必要になったときにアプリが出してくれます。
宿の最寄り駅とこの9駅の位置関係を頭に入れておくと、毎日の動線を組むのが速くなります。
29. まとめると
覚えておく数字は三つです。
- 路線19本。番号が付いているのは9本で、残りは名前です。
- 駅578。ただし観光地が集まる10km圏内は183です。
- 乗換駅103。残り475は一路線しか止まりません。
動線の組み方
- 行きたい場所がどの路線にあるかを先に見ます。
- 同じ路線なら順に並べるだけです。
- 違う路線ならどの乗換駅でつながるかを確認します。
- 乗り換えが2回以上なら順番を入れ替える余地があります。
宿を決めるとき
2路線以上が止まる103駅の近くが有利です。一路線でも2・3・4号線なら十分使えます。
確認してから乗ること
路線数と駅数、乗換駅の位置はあまり変わりません。一方で運賃、始発と終電、急行の時間帯は変わります。
とくに新盆唐線と空港鉄道の直通は運賃の計算が違います。乗る前に確認してください。
続けて読む
どのカードにするかは気候同行カードとT-moneyの比較、空港からの移動は仁川空港からソウルへにあります。全国の移動は韓国の交通ガイド、ソウル全体はソウル旅行ガイドをご覧ください。
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