全州(チョンジュ)旅行ガイド|韓屋村・慶基殿・ビビンバとマッコリ横丁
全州で何を見て何を食べ、どう動くかをまとめました。韓屋村は歩いて回れ、徳津公園と樹木園はバスになります。
| どこから見るか | 慶基殿、殿洞聖堂、豊南門が韓屋村の中で数分ずつの距離に並んでいます。 |
|---|---|
| 入場料 | 有料は慶基殿だけで大人3,000ウォンです。聖堂、郷校、梧木台、全羅監営は無料です。 |
| 行き方 | ソウルからKTXで約1時間40分。ただし全州行きはソウル駅より龍山駅発のほうがずっと多く出ます。 |
| 解説ツアー | 予約不要の無料ツアーが8コース。日本語が付くのは2コースだけです。 |
| 何を食べるか | ビビンバは座って、コンナムルクッパは南部市場で、夜はマッコリ横丁です。 |
| 何日必要か | 1日で韓屋村、2日で市場と旧市街、3日で徳津公園と樹木園まで届きます。 |
1. 全州はどんな街か
2. ソウルから行く:ソウル駅ではなく龍山駅
3. 仁川空港から直接行く
4. 韓屋村は住宅地です
5. 慶基殿、唯一お金を払う場所
6. 殿洞聖堂と豊南門
7. 全州郷校は月曜が休みです
8. 梧木台から村を見下ろす
9. 寒碧堂と全州川、そして使われなくなったトンネル
10. 全羅監営と豊沛之館、解説は無料です
11. 無料の解説ツアー、日本語が付くのは2コース
12. 南部市場は朝4時から動いています
13. コンナムルクッパとピスンデ
14. ビビンバをどこで食べるか
15. マッコリはやかん単位で頼みます
16. 客里団通り、いったん空になった街
17. 初迎えの道、列車で着いたら
18. 芸術村と工場跡
19. 徳津公園と蓮の時期
20. 動物園、ドリームランド、樹木園
21. 水辺と公園、花の時期
22. 山城と丘、殉教地
23. 博物館と文化館、雨の日に
24. 子ども連れなら
25. 市内バスと乗り継ぎ、1日券は得か
26. 駐車場と、あまり知られていない無料シャトル
27. 自転車と観光タクシー
28. どこに泊まるか
29. 祭りの時期
30. 荷物、案内所、日本語の助け
31. 何日かけて、どの順で回るか
32. 以前の情報と変わったこと
全州はビビンバの名前のもとになった街で、数百軒の韓屋がいまも街の真ん中にまとまって残っている場所です。見どころのほとんどが歩ける範囲に収まっています。韓国旅行の行程に全州を入れるなら、まず歩いて行ける場所とバスが要る場所を分けておくと動きやすくなります。

1. 全州はどんな街か
全州は韓国南西部の内陸にある道庁所在地で、人口はおよそ65万人です。旅行者が目指すものは、そのうちのごく一部の区画に集まっています。
その区画が韓屋村です。慶基殿、殿洞聖堂、豊南門、郷校、そして旧市場までが互いに歩いて行ける距離にあります。午後の半日で街の中心はひと通り見終わり、夜がまるごと残ります。
歩ける場所とバスが要る場所
- 徒歩:慶基殿、殿洞聖堂、豊南門、全州郷校、梧木台と梨木台、チャマン壁画村、寒碧堂、南部市場、全羅監営、客里団通り
- バス:徳津公園、全州動物園、全州樹木園、パルボク芸術工場、初迎えの道、阿中湖、三川洞のマッコリ横丁
1日で足りるか
韓屋村だけなら足ります。ソウルから朝に来て夜に戻る人も多いです。泊まる理由があるとすれば、韓屋村は夕方6時を過ぎると人が引き、翌朝10時ごろにまた埋まるからです。静かな韓屋村を見られるのはその前後だけです。
もうひとつは夕食です。マッコリ横丁も夜市場も夜に始まります。昼だけ滞在すると全州の食の半分に触れないまま帰ることになります。
2. ソウルから行く:ソウル駅ではなく龍山駅
ソウルから全州までKTXで約1時間40分です。所要時間で迷う人はいません。迷うのは、どの駅を出発地にして検索するかです。
全州行きはソウル駅より龍山駅発のほうが本数がずっと多いです。全州市の公式交通案内にもそう書かれています。ソウル駅を出発地にして検索すると数本しか出てこず、そのうち何本かは満席なので、日帰りは無理だと判断してしまいます。出発地を龍山に変えると選択肢が一気に増えます。
龍山駅はソウル地下鉄1号線と京義中央線が通っていて、ソウル駅からもすぐです。
韓国の携帯番号がなくても予約できます
韓国鉄道公社の公式サイトとコレイルトークのアプリは、会員登録も本人認証もなしで外国人が予約できます。パスポート情報とメールアドレスを入れ、外国発行のカードで決済すると、eチケットが届きます。画面は日本語にも対応しています。
海外の予約プラットフォームでも同じ座席が買え、QRコードのバウチャーが発行されます。
席がなくなる時期
全州は韓国国内でも人気の行き先です。週末、祝日、そして映画祭とビビンバ祭りの期間は早くに埋まります。当日に駅で買おうとすると立席しか残っていないことが珍しくありません。帰りの列車を決めているなら、ソウルを出る前に押さえておくほうが安全です。
高速バス
列車のない時間帯はバスがあります。バスターミナルのほうが旧市街に近いという利点もあります。予約方法は韓国の交通ガイドにまとめています。全州はバスでも人気路線なので、日曜の午後と連休の最終日は列車と同じように混みます。
3. 仁川空港から直接行く
ソウルを経由しなくても構いません。仁川空港の両ターミナルから全州へ直行するバスが出ています。荷物はトランクに預け、乗り換えはありません。
| ターミナル | 乗り場 |
|---|---|
| 第1ターミナル | 1階到着階の外、屋外乗り場の地方行きバス区域 12~13番 |
| 第2ターミナル | 地下1階の交通センター内、地方行きバス区域 8番 |
切符の買い方
短期滞在なら到着ロビーの窓口か自動券売機がいちばん簡単です。券売機は日本語・英語・中国語に対応していて、海外発行のクレジットカードが使えます。行き先で全州を選べば紙の切符がその場で出ます。
アプリで事前に予約する場合は韓国の携帯番号による本人認証が必要になります。行き先は「全州」ではなく「大韓リムジン(全州)」で指定しないと路線が出てきません。
どちらがいいか
バスなら空港からソウルへ出て駅を移動する手間が省けます。座席も長距離用の広いものです。すでにソウルにいるなら列車のほうが速いです。全州が韓国で最初の滞在地なら、バスのほうが楽です。
4. 韓屋村は住宅地です
全州韓屋村地図は、いまも人が暮らしている町です。面積はおよそ298,000平方メートル、建物は900棟を超えます。管理された展示区画を想像していくと少し違います。
そのうち韓屋は735棟ほどで、残りはふつうのれんが造りの家や店舗です。写真は屋根だけが写る角度から撮られていることが多いので、実際に立つと思っていたより現代の建物が混ざっています。
商業地でもあります
村の中の店舗は570軒を超え、宿が200軒あまり、飲食店が180軒ほどです。残りは物販とレンタルで、その多くが韓服の貸衣装です。
この密度が時間帯の差を生みます。週末の午前10時から夕方6時までは、大通りは人とすれ違うのがやっとです。確実に静かなのは早朝だけです。
通りの構成
太祖路が村の中心を通る大通りです。慶基殿の正門、殿洞聖堂、工芸品展示館、扇文化館がこの通りに並びます。韓紙街と銀杏路はひと筋内側の路地で、人の数が目に見えて減ります。
東端の郷校街に入ると全州郷校と学忍堂、伝統文化研修院が現れます。村の中でいちばん静かなのがこのあたりです。
韓服を借りる
村の中の物販・レンタル店はおよそ190軒あり、その多くが韓服の貸衣装です。料金は時間単位で、髪の飾りや小物が含まれるかどうかは店によって違います。
韓服を着ていると韓国各地の宮殿などで入場が無料や割引になりますが、慶基殿の割引は日付で決まるので、ここでは服装が料金に影響しません。写真のために借りる人がほとんどです。
人が暮らしています
韓屋村は2010年に国際スローシティに登録され、住民と商人、市民団体が共同の組織をつくって運営に関わっています。塀の内側の中庭は個人の住居です。路地から外に踏み込まないのが前提です。
5. 慶基殿、唯一お金を払う場所
慶基殿地図は、朝鮮王朝を開いた李成桂の肖像を納めた建物です。1410年に建てられ、文禄・慶長の役で焼けたあと1614年に再建されました。
全州にある国宝は2件だけで、そのうちのひとつがこの肖像です。敷地内の御真博物館に展示されています。慶基殿の入場券で御真博物館と全州史庫まで見られます。中に入ってから追加で払うものはありません。
開館時間が年に4回変わります
| 期間 | 観覧時間 | 入場締切 |
|---|---|---|
| 3月~5月 | 09:00~19:00 | 18:00 |
| 6月~8月 | 09:00~20:00 | 19:00 |
| 9月~10月 | 09:00~19:00 | 18:00 |
| 11月~2月 | 09:00~18:00 | 17:00 |
どの期間も入場締切は閉門の1時間前です。夕方の光を狙うなら、閉門ではなく締切の時刻から逆算してください。
入場料
| 区分 | 個人 | 団体 |
|---|---|---|
| 大人 | 3,000ウォン | 2,500ウォン |
| 青少年・軍人 | 2,000ウォン | 1,500ウォン |
| 子ども | 1,000ウォン | 500ウォン |
全州市民と隣の完州郡民には別の料金が設定されているので、料金表の列が2つに分かれています。
毎月最終水曜日は無料です。韓国全国の「文化のある日」にあたるためです。毎月第4土曜日は半額になります。この第4土曜日の割引は、条件になるのが日付のほうです。韓服を着ると半額になると書いている記事が多いのですが、全州市の案内は日付だけを条件にしています。
敷地の中
正門を入ると紅箭門、外三門、内三門と続き、肖像が掛かる正殿に至ります。東側には朝鮮王朝実録を保管していた全州史庫、北側には1771年に建てられた肇慶廟があります。
写真を撮る人が集まるのは正殿ではありません。敷地内の竹林と、塀の外に沿って延びる石垣の道です。どちらも数多くのドラマに出てきました。石垣の道を歩くだけならお金はかかりません。


6. 殿洞聖堂と豊南門
殿洞聖堂地図は慶基殿の正門から道を1本渡ったところにあります。史跡に指定されていて、韓国南西部で最初に建てられたロマネスク様式の建物です。
建築よりも場所に意味があります。1791年にこの地でカトリック信者2人が処刑され、韓国最初の殉教地となりました。聖堂そのものはずっと後にフランス人宣教師によってれんがで建てられています。
入場は無料です。ミサが優先されるので、その時間帯は内部の見学ができません。日曜の午前は特に混みます。
建物の前は写真を撮る人で常に埋まっています。斜め向かいの慶基殿の塀側に回ると、人を入れずに全体を写せます。
豊南門
市場のほうへ5分ほど歩くと豊南門地図があります。全州邑城の南門で、4つあった門のうち唯一残っているものです。宝物に指定されています。
いまの建物は英祖の時代に火災で焼けたあと建て直されたもので、名前もそのときのものです。門の外に市が立っていたため、南部市場はかつて「南の外の市場」と呼ばれていました。大晦日には除夜の鐘の行事がここで行われます。
門は現在、道路に囲まれた区画に立っています。横断歩道は市場側にあります。
門をくぐって通り抜けることはできません。周囲を一周して外から見る形になります。夜は照明が入り、南部市場から戻るときの目印になります。


7. 全州郷校は月曜が休みです
全州郷校地図は韓屋村の東端にある儒学の学校で、入場は無料です。史跡であり、大成殿は別に国家登録文化遺産になっています。
気をつけるのは休みの日です。毎週月曜日に閉まります。月曜が祝日の場合は翌日が休みになります。韓屋村のほかの場所は月曜も開いているので、これだけ知らずに行くと門の前で引き返すことになります。
| 期間 | 観覧時間 |
|---|---|
| 3月~10月 | 09:00~18:00 |
| 11月~2月 | 10:00~17:00 |
銀杏の木
境内に大きな銀杏が何本も立っていて、葉が黄色くなる2~3週間だけ人が集まります。その時期を外せば、村の中でもっとも静かな場所のひとつです。
隣にあるもの
同じ通りに学忍堂という大きな韓屋があります。観光名所として登録されていると同時に宿でもあります。全州伝統文化研修院も同じ通りです。3か所をまとめて回って1時間ほどです。

8. 梧木台から村を見下ろす
韓屋村の全景写真はほとんど梧木台地図から撮られています。太祖路の東端から階段を上がった尾根の上にある東屋で、無料、夜も上がれます。
李成桂が倭寇を退けた帰りにここで宴を開いたと伝えられています。歩道橋を渡ると梨木台があり、こちらは李成桂の先祖が暮らした場所とされています。
上るのは階段です。長くはありませんが、夏はそれなりにこたえます。
チャマン壁画村
梨木台を過ぎるとチャマン壁画村地図に入ります。斜面に小さな家が並び、壁に絵が描かれています。韓屋村から歩いて越えられ、週末の無料シャトルバスもこの村を通ります。
ここも人が住んでいる町です。路地が狭く階段が多いので、昼間より早朝か夕方のほうが歩きやすいです。
坂の上まで上がると梧木台とは反対側から韓屋村が見えます。カフェが何軒かあり、そのうちの一部は屋上を開放しています。
承光斎
村の崔明姫通りに承光斎があります。高宗の子孫が暮らしている家で、無料の路地解説ツアーの経路に入っています。名所として独立しているわけではないので、解説を聞きながら通るほうが意味がつながります。

9. 寒碧堂と全州川、そして使われなくなったトンネル
寒碧堂地図は全州川を見下ろす岩の上に建つ楼閣です。韓屋村から南川橋の方向へ10分ほど歩きます。国家登録文化遺産で、無料です。
すぐ隣に寒碧窟があります。全羅線の線路を通すために掘られたトンネルで、いまは列車が走らず人が歩いています。トンネルの出口で外の景色が額縁のように切り取られるので、撮影に来る人が絶えません。
南川橋と清涼楼
全州川に架かる南川橋の上に清涼楼という楼閣が載っています。夜は照明が入ります。韓屋村から西学洞の芸術村へ渡るときに通る橋です。
川沿いを歩く
全州川は両岸に遊歩道が整備されています。寒碧堂から水の流れに沿って下ると南部市場のほうへ抜けられます。大通りを引き返すより平坦で人も少ない道です。自転車道も並走しています。
10. 全羅監営と豊沛之館、解説は無料です
韓屋村から西へ15分ほど歩くと旧市街に出ます。そこに全羅監営地図が復元されています。朝鮮時代に全羅道全体を治めていた役所の跡地です。
解説ツアーは無料で、所要は約1時間です。一度に20人までです。旧正月と秋夕の当日は解説がありません。運営は現地の事情や解説員の判断で変わることがあるので、着いたときに一度確認しておくと確実です。
豊沛之館
少し歩くと豊沛之館地図があります。全州客舎とも呼ばれます。宝物で、遠くの王に向かって礼を行うための建物でした。
「豊沛」は王朝を開いた人の故郷を指す言葉です。全州は李成桂の本貫なので、客舎にこの名が付きました。建物に掛かる書は、明の使者だった朱之蕃によるものと伝えられています。
ここまで出てくる理由
全州の夜はこの旧市街で動きます。客里団通りは豊沛之館のすぐ隣から始まります。昼に史跡を見て、そのまま夕食に流れるのが自然な順序です。
韓屋村から歩くと15分ほどです。途中に南部市場があるので、市場を抜けて西へ進むと道に迷いません。
11. 無料の解説ツアー、日本語が付くのは2コース
全州市は予約のいらない無料の徒歩解説ツアーを8コース運営しています。決められた時刻に集合場所へ行くだけです。1コース約1時間、解説員が付きます。
見落としやすいのはここです。8コースのうち外国語が付くのは2コースだけです。
| コース | 言語と時刻 | 集合場所 |
|---|---|---|
| 慶基殿 歴史ツアー | 韓・英・中・日 11時/14時、韓国語のみ 10時・15時・16時 | 慶基殿の正門内 |
| 韓屋村 路地ツアー | 韓・英・中・日 15時、韓・英 11時 | 慶基殿のチケット売り場前 |
| 郷校 선비の道ツアー | 韓国語 10時 | 太祖路休憩所前 |
| 太祖 李成桂ロードツアー | 韓国語 14時 | 太祖路休憩所前 |
残る4つは全羅監営の定期解説、全州邑城の旧道、慶基殿から監営への道、遺産と芸術村を回るコースで、いずれも韓国語です。
2つの日本語コースで何を見るか
慶基殿の歴史ツアーは敷地の中だけを回ります。紅箭門、内外の三門、正殿、全州史庫、そして睿宗の胎室です。参加には慶基殿の入場券が要ります。
時間が限られているなら路地ツアーのほうが役に立ちます。自分で歩くと素通りしてしまう場所を通るからです。殿洞聖堂、扇文化館と崔明姫文学館、樹齢600年の銀杏、承光斎、韓紙の工房。あとで自分で戻るべき路地はどこかが分かります。
12. 南部市場は朝4時から動いています
南部市場地図は豊南門のすぐ外にあります。韓屋村から歩いて5分です。全州に市が立ったのは1473年で、この市場がその場所を受け継いでいます。
夜明けの市
川沿いと古い橋の周りに、朝4時ごろから10時ごろまでだけ露店が並び、そのあと消えます。近郊の農家が持ち込む野菜や果物、卸売市場から運ばれてきた食材が中心です。
揚げたてのドーナツや麺を出す店も出ます。全州に泊まったなら、この時間の韓屋村で食べられるものより確実に良い朝食になります。
ただし観光客向けに整えられた場所ではありません。値札が出ていないものもあり、量り売りが基本です。買わずに歩くだけでも構いません。
青年モール
市場の2階は、空き店舗を若い商人に貸して生まれた一角です。営業時間は店ごとにばらばらなので、昼に行くとシャッターが下りている店がかなりあります。
金曜と土曜の夕方がいちばん開いています。平日の昼を狙うと、半分近く閉まっていることも珍しくありません。
夜市場
同じ建物で夜に屋台が通路に並びます。旧市街から韓屋村へ戻る途中に寄れる位置なので、目的地にするより通りがかりに立ち寄る場所です。
屋上
市場の上に川を見下ろす屋上庭園があります。地域のラジオ放送や料理教室に使われていて、ほとんどいつも空いています。案内は市場の中に出ていますが、目立たないので見落とす人が多い場所です。
ほかの市場
全州にはあと3つ伝統市場があります。客里団通りの北にある新中央市場には夜食街が付いています。モレネ市場と西部市場は地元の人が使う市場です。旅行の行程に入れる価値があるのは南部市場だけです。

13. コンナムルクッパとピスンデ
全州の朝食はコンナムルクッパ、豆もやしのスープご飯です。作り方が独特で、煮込みません。ご飯と茹でた豆もやしを熱いスープに何度も浸しては引き上げて温度を上げます。トリョムと呼ばれる手法で、そのため熱すぎない状態で出てきます。
一緒に出るものが2つあります。ひとつは生卵にごま油を落としたもので、別の器で来ます。スープに混ぜても、そのまま食べても構いません。もうひとつは焼き海苔で、スープに浸して食べます。
市場の中には海苔をその場で焼いて売る店が何軒もあります。買い物帰りにスープを食べる人が、買ったばかりの海苔を分け合ったことから、この組み合わせが生まれたと言われています。
母酒
一緒に頼む飲み物がモジュです。マッコリに漢方の材料を入れて煮詰めたもので、アルコールはほとんど飛んでいます。甘くて温かく、朝から飲んでも不自然ではありません。
ピスンデ
韓国のスンデは春雨を詰めるのがふつうですが、全州では血を詰めます。そのぶん柔らかく、味が濃くなります。塩ではなくニラと甘辛いタレを添えて食べます。
市場の釜揚げチキン
市場には国産鶏だけを使う鶏の店があります。豊南門2ギル63、毎日朝8時から夜9時までです。フライドチキン、タッカンジョン、骨なしの鶏足の唐揚げが看板です。
14. ビビンバをどこで食べるか
全州ビビンバに入る材料は30種類を超えます。ご飯は水ではなく牛骨のスープで炊きます。そこに全州の豆もやしと、緑豆から作る黄色い寒天のようなファンポムクを載せます。コチュジャンと醤油は伝統的な方法で熟成させたものです。
全州市が自前の資料で店名を挙げているので、選択肢が多すぎるときの出発点になります。
| 店 | 特徴 |
|---|---|
| 家族会館 | 全州の料理名人1号キム・ニョニム氏が1979年に開き、いま3代目です |
| 古宮 | ビビンバ一筋50年。石板プルコギやトッカルビとの定食で出します |
| 甲期会館 | 18種類の薬材で炊いたご飯の薬用ビビンバと、ユッケビビンバがあります |
| キワ | 韓屋村の中です。大きな窓から韓屋が見えます |
| コッタムチプ | 村のそばです。蓮の葉ご飯や竹筒ご飯も出します |
価格帯は中の上です。おかずが何品も並ぶ定食の形で出す店が多いためです。
ビビンバだけではありません
ムルチャジャンは全州に根づいた中華料理です。黒い甜麺醤を使わず、透明に近いあんで出すチャジャン麺で、ほかの都市ではまず見かけません。
全州式のキンパプと韓定食も、この街を代表する食べ物です。韓国の食べ物ガイドで全体の位置づけをまとめています。

15. マッコリはやかん単位で頼みます
全州のマッコリの飲み方はほかの地域と違います。やかんを1つ頼むと、つまみがひと通り並びます。やかんを追加すると、新しいつまみがまた出てきます。1軒で10品を超えることも珍しくありません。
つまり一人では成立しません。2人でやかん1つを頼んでも、つまみを食べきれないのがふつうです。4人以上を想定した形式です。
横丁は4か所
| 場所 | メモ |
|---|---|
| 三川洞 | 元祖で、全州未来遺産に指定されています。200メートルの路地に20軒ほど |
| 西新洞 | 新市街のほうです |
| 慶園洞 | 旧市街。客里団通りから歩けます |
| 仁後洞・牛牙洞 | 全州駅のほうです |
韓屋村に泊まるなら歩いて行けるのは慶園洞です。三川洞はタクシーかバスになりますが、横丁らしい横丁を見たいならこちらです。
何を飲むか
全州のマッコリは韓国でも名の知られたもののひとつです。バナナや栗、黒豆を加えた変わり種を出す店もあるので、銘柄ではなく味で選べます。
16. 客里団通り、いったん空になった街
客里団通り地図は旧市街、かつての客舎の周辺にあります。名前は客舎と、ソウルの経理団通りを掛け合わせたものです。
1970年代から80年代にかけては全州の繁華街でした。1990年ごろから商業の中心が新市街や大学の周辺へ移り、人が引いていきます。10年以上凍結されていた再開発区域の指定が2016年に解除され、少ない資本で始める若い店が入ってきました。そこからカフェや飲食店、雑貨店が増えました。
イベントのときに車を止める区間は190メートルです。端から端まで歩いてもすぐです。
同じ一帯にあるもの
隣が映画通りです。全州国際映画祭の会場になる映画館が集まっています。豊沛之館は1区画先、北には新中央市場の夜食街、南に下れば南部市場です。
韓屋村が昼の街なら、こちらは夜の街です。日帰りだけで帰る人はここを見ないまま終わります。泊まる理由があるとすれば、いちばん大きいのがこれです。
17. 初迎えの道、列車で着いたら
列車は全州駅に着きますが、駅は旧市街ではありません。駅前から市街方向へ850メートルの区間がチョンマジュンギル(初迎えの道)地図です。漢字を持たない純粋な韓国語の名前で、「最初に出迎える道」という意味です。
もともとは歩道の補修事業でしたが、2015年に山林庁の都市林事業に切り替わりました。車道を削って中央にケヤキの林を作り、浅い水鏡を設けています。夏は子どもが足を浸けています。
旅行者図書館
道沿いに初迎えの道 旅行者図書館があります。無料、火曜から日曜の朝9時から夜9時までで、月曜と祝日が休みです。一度に30人まで、動物は入れません。向かいの公営駐車場は無料です。
帰りの列車まで中途半端に時間が空いたときは、駅で座っているよりここです。
土曜日
毎週土曜日にフリーマーケットと路上ライブが行われます。
駅から韓屋村へ
全州駅から韓屋村までは歩く距離ではありません。市内バスが頻繁に出ていて、タクシーも高くはありません。片道15分から20分を見ておいてください。
18. 芸術村と工場跡
パルボク芸術工場地図は市の北の工業団地にあります。使われなくなったカセットテープ工場をそのまま残し、中を展示室と工房に変えた場所です。中心部からバスで出ます。
すぐ近くにパルボク洞のヒトツバタゴの線路があります。貨物線の両側にヒトツバタゴが並び、5月に白い花が咲くころだけ人が来ます。
西学洞芸術村
西学洞芸術村地図は韓屋村から南川橋を渡ってすぐです。古い住宅地に工房や小さな画廊、書店が入っています。国立無形遺産院も同じ一帯にあります。
西老松芸術村と東門芸術通り
西老松芸術村は旧市街にあり、東門芸術通りは客里団通りから続きます。東門の古本図書館がこの通りにあり、無料で月曜が休みです。
この4か所には「これを見る」という決まった対象がありません。通りを歩いて、開いている店に入る形の場所です。1日目より2日目、3日目に向いています。
セクチャン精米所
市の外れに、精米所の建物をそのまま使った場所があります。毎日11時から21時までです。中心部から離れているので、車があるときに寄る場所です。
19. 徳津公園と蓮の時期
徳津公園地図は韓屋村に次いで人が訪れる場所で、無料です。大きな池が公園の大半を占め、橋と木道が架かっています。
蓮の花が咲くのは7月から8月です。バスに乗ってまで来る価値があるのはこの2か月です。ほかの時期はふつうの都市公園です。
蓮花亭図書館
公園の中、池に面して図書館があります。無料で、10時から19時まで、月曜が休みです。
ビビンバ祭りの会場です
毎年10月初めの3日間、全州ビビンバ祭りがこの公園一帯で開かれます。その期間は公園全体が会場になるので、静かな散歩にはなりません。

20. 動物園、ドリームランド、樹木園
全州動物園地図は市の北にあり、隣に小さな遊園地のドリームランドが付いています。子ども連れの半日はここになります。
| 区分 | 個人 | 団体(20人以上) |
|---|---|---|
| 一般(19~64歳) | 3,000ウォン | 2,100ウォン |
| 青少年(13~18歳) | 2,000ウォン | 1,400ウォン |
| 子ども(5~12歳) | 1,000ウォン | 700ウォン |
動物園は年中無休です。3月から10月は9時から19時、11月から2月は18時までです。券売は閉門の1時間前で終わります。
ドリームランドは時間が別で、平日10時から18時、週末と祝日は18時30分まで、冬はどちらも1時間早く閉まります。
樹木園
全州樹木園地図は韓国道路公社が運営しています。高速道路の建設で傷んだ自然を回復させる目的で作られた場所で、無料です。
広いので一周に2時間ほどかかります。中心部からバスで出る必要があり、観光タクシーの定番コースにも入っています。
紅葉の時期は市民が多く来ますが、入場が無料なので待つことはありません。園内に売店が少ないので、飲み物は先に用意していくほうが確実です。
21. 水辺と公園、花の時期
全州には歩くためだけの場所がいくつもあります。史跡を見終えた3日目や、午後が余ったときに使えます。
- 阿中湖:湖を一周する道と、湖畔の図書館があります
- 基地堤:一周できる遊歩道が整備されたため池です
- 洗兵公園:住宅地の公園で、ほとんど人がいません
- 五松堤:市の北のため池です
- マンネ湖:中心部の南にあります
- 白石公園と白鷺公園:どちらも静かです
完山の花の丘
完山の花の丘地図は完山七峰の斜面にあります。4月に八重桜とツツジが同時に咲きます。混むのはその2週間だけです。上り坂は急です。
下を全州川が流れているので、川沿いの散歩とつなげられます。花の時期以外は市民が犬を連れて歩いている山です。
花の見ごろは年によって1週間ほど動きます。八重桜は染井吉野より遅いので、韓国の桜前線が過ぎたあとでも間に合うことがあります。
定慧寺
同じ山の外七峰1ギルに小さな寺があります。花を見に上がったなら通り道です。
22. 山城と丘、殉教地
全州の周りに山城が2つあります。どちらも上りで、半日ずつ見ておく必要があります。
南固山城は南にあり、史跡です。城内に南固寺があります。東固山城は東で、10世紀に全州を都とした後百済の王宮跡と考えられています。東固寺が並んでいます。
致命者山
致命者山地図は僧岩山の斜面にあるカトリックの巡礼地で、殉教者が葬られています。訪れる人の目当ては市街の眺めでもあります。全州川の向こう側なので韓屋村から歩いて行けます。
麒麟峰と乾止山
麒麟峰は南から市街を見下ろす山、乾止山は市の北側にあり、全州の鎮山と呼ばれてきた山です。森の中に小さな図書館があります。どちらも町の裏山という位置づけです。
肇慶壇
乾止山の中に肇慶壇があります。全州李氏の始祖の墓域とされる場所で、訪れる人はほとんどいません。
全州中央聖堂
旧市街の八達路にもうひとつ登録文化遺産の聖堂があります。建ってから70年を超えています。殿洞聖堂に比べて人がずっと少なく、客里団通りから歩ける距離です。
23. 博物館と文化館、雨の日に
全州には韓紙、扇、酒、書、パンソリといった単位で作られた小さな館が散らばっています。多くが韓屋村の中か川沿いなので、歩いてつなげられます。
| 場所 | メモ |
|---|---|
| 国立全州博物館 | 無料。10:00~18:00、入場は17:30まで。1月1日と旧正月・秋夕の当日が休館 |
| 国立無形遺産院 | 西学洞にある、無形遺産のための国の施設です |
| 御真博物館 | 慶基殿の中。慶基殿の入場券で見られます |
| 韓屋村歴史館 | 土日の14時と15時に解説があります。30分ほど |
| 全州伝統酒博物館 | 韓紙街にあります |
| 全州扇文化館 | 慶基殿通りにあります |
| 全州韓紙博物館 | 市の北、パルボク路です |
| 完板本文化館 | 全州で刷られた木版本を集めています |
| 全州大私習庁 | パンソリの全国大会である全州大私習놀이の拠点です |
| 東学革命記念館 | 銀杏路。無料、月曜休み |
| 剛菴書芸館 | 川沿いの道にあります |
| 校洞美術館 | 夏期10:00~19:00、冬期は18:00まで。月曜休館 |
韓屋村선비文化館では、儒者の衣装と花靴を無料で着られます。30分ほどで、10時から18時まで、月曜が休みです。
公演を見るなら
北に韓国ソリ文化の殿堂があり、パンソリなどの公演が行われます。韓国伝統文化殿堂は西にあって、食・韓紙・工芸を一か所に集めた施設で、体験教室も開かれます。
サッカーは全州ワールドカップ競技場で、全北現代のホームです。試合の日はその一帯が混みます。
図書館が観光資源です
全州は図書館を観光の対象として打ち出している街です。森の中の詩の図書館、徳津公園の池に面した図書館、旧市街の旅行者図書館、韓屋村の図書館がそれぞれ別の場所にあります。どれも無料です。
24. 子ども連れなら
韓屋村は歩き続ける場所なので、小さい子はすぐに飽きます。昼に屋内をひとつ挟むとだいぶ楽になります。
| 場所 | 料金 | メモ |
|---|---|---|
| 子ども創意体験館 | 3,000ウォン、36か月以下は無料 | 体験は10:20・13:30・15:40の3回制。月曜休館 |
| 韓屋村レールバイク | 2人25,000/4人38,000ウォン | 10:00~18:00、最終出発17:30 |
| 動物園とドリームランド | 子ども1,000ウォン | 市の北。半日かかります |
| 全州自然生態館 | 無料 | 致命者山の下です |
| マルダル遊び場 | 無料 | 村の銀杏路。週末は現地予約制です |
| 子ども博物館 | 無料 | 国立全州博物館の中。平日10:00~17:30 |
創意体験館は3回の入替制なので、時刻を外すと待つことになります。
子どもの韓服
村の貸衣装店はほとんどが子どもサイズを置いています。時間単位の料金です。韓服を着ると韓国各地の施設で入場が無料か割引になります。ただし慶基殿の月1回の割引は、条件が日付のほうです。
25. 市内バスと乗り継ぎ、1日券は得か
全州に地下鉄はありません。市内はバスとタクシーで動きます。
| 区分 | 現金 | カード |
|---|---|---|
| 大人 | 1,700ウォン | 1,650ウォン |
| 青少年 | 1,350ウォン | 1,300ウォン |
| 子ども | 850ウォン | 800ウォン |
| マウルバス | 500ウォン | |
降りるときにもタッチします
降車時にもう一度カードをタッチすると、40分以内に1回だけ無料で乗り継げます。マウルバスが絡む場合は2回まで可能です。
タッチせずに降りると乗り継ぎが無効になり、次に乗るときに追加料金がかかることがあります。乗るのは前のドア、降りるのは後ろのドアです。
どのカードを使うか
韓国の交通カードならどれでも使えます。空港で売っているティーマネーのトラベルカードも同じです。チャージはウォンの現金のみです。ふつうの交通カードはコンビニで3,000~5,000ウォン、コンビニでの支払いにも使えます。
1日券は得か
| 種類 | 料金 |
|---|---|
| 1日券 | 6,000ウォン |
| 2日券 | 11,000ウォン |
| 30日券 | 52,000ウォン |
1回1,650ウォンなので、5回目から1日券のほうが安くなります。韓屋村を歩くだけの旅行者には必要ありません。
プラスチックのカードは3,000ウォンで、全州と完州のGS25で現金のみで買えます。モバイル版はNFC対応のアンドロイド専用で、iPhoneでは使えません。チャージした金額は払い戻されず、全州の外では使えません。
26. 駐車場と、あまり知られていない無料シャトル
レンタカーで来ると韓屋村の駐車がいちばんの難関に見えます。実際には答えが決まっています。
| 駐車場 | 台数 | 料金 |
|---|---|---|
| 第4公営駐車場 | 630台以上 | 無料 |
| 第1公営駐車場 | 290台以上 | 30分1,200ウォン、以後15分600ウォン |
| 第2公営駐車場 | 170台以上 | 同じ |
| 第3公営駐車場 | 70台以上 | 同じ |
| 麒麟路 路上駐車場 | 130台以上 | 30分1,000ウォン、以後15分500ウォン |
| 南部市場 川沿い | 260台以上 | 最初の30分無料、以後10分200ウォン |
いちばん大きい駐車場が無料です。第4公営駐車場1か所で、第1・2・3を合わせたより広く、1日置いても料金はかかりません。有料の駐車場は1日の上限が14,400ウォンです。
そこから無料バスが出ています
第4公営駐車場からチャマン壁画村を経由して太祖路の停留所まで、無料のシャトルバスが年中無休で走っています。
- 平日:16便。10:20から11:50まで30分間隔、13:00から18:30まで30分間隔
- 週末・祝日:最大4台で10:00から18:30まで随時運行
平日は昼の時間帯に便がありません。戻る前に時刻表を確認しておいてください。
南部市場の川沿い駐車場は最初の30分が無料です。クッパを食べて出るだけならこれで足ります。
27. 自転車と観光タクシー
全州には公共の貸自転車があります。名前はコッシンイといい、漢字を持たない韓国語の造語です。借りた場所と違うステーションに返せます。
ふつうの自転車は1日1,000ウォン。電動自転車は1時間ごと、ファットバイクは2時間ごとに1,000ウォンが加算されます。アプリか現地の決済で借ります。
| 期間 | 運営時間 |
|---|---|
| 4~5月、9~10月 | 09:00~18:00 |
| 6~8月 | 09:00~19:00 |
| 11~3月 | 10:00~17:00 |
月曜と祝日は貸し出しがありません。台数は404台で、1人乗りのほかに2人乗りと子ども用もあります。
全州川に沿って自転車道が続いています。韓屋村から寒碧堂を過ぎて川を下る区間は最後まで平坦です。
観光タクシー
運転手が案内役を兼ねるタクシーがあります。年中無休で、乗る場所は希望のところで構いません。
- 3時間 50,000ウォン
- 5時間 80,000ウォン
- 延長 1時間ごと 20,000ウォン
駐車料金、入場料、体験費は別です。電話で事前予約が必要です。定番コースは全州駅を出て徳津公園、動物園、樹木園、韓紙博物館を回り、韓屋村で終わります。
3~4人で北側まで回るなら、バスを乗り継ぐより結果的に安く済みます。
28. どこに泊まるか
最初に決めるのは韓屋に泊まるかどうかです。あとはそこから決まります。
韓屋の宿
全州市に登録されている宿は100軒を超え、韓屋村の中だけなら登録外を含めて200軒あまりです。市の資料は学忍堂、東楽園、豊南軒を伝統家屋の宿として挙げています。
学忍堂は宿であると同時に市の観光名所としても登録されています。郷校街にあります。
韓屋の宿は家ごとに状態がかなり違います。トイレが部屋の中にあるか、ベッドか布団か、冬の暖房がどうなっているか。この3点は予約前に確認してください。古い家ほど差が出ます。
ホテル
韓屋で寝ること自体が目的でなければ、新市街や客里団通りのホテルのほうが楽です。駐車場、ベッド、シャワーがそろっています。
どの地区に泊まるか
- 韓屋村の中:早朝と夜の韓屋村が見られます。昼は混みます
- 客里団通り・旧市街:夜に歩くならここです。韓屋村まで徒歩15分
- 全州駅の周辺:列車の時刻の都合だけです。毎日バスで移動することになります
29. 祭りの時期
全州の年間予定を左右する行事が2つあります。どちらの期間も宿の料金が上がります。
全州ビビンバ祭り
10月初めの3日間、徳津公園一帯で行われます。ビビンバを作って食べる催しが中心で、調理の実演や屋台が並びます。
全州国際映画祭
4月下旬から5月初めにかけての10日間です。上映館は客里団通りの隣の映画通りに集まっているので、この時期に混むのは旧市街のほうです。チケットは事前に売り切れます。
夜の催し
全州市が運営する夜のプログラムがいくつかあります。閉門後の慶基殿に少人数で入り、短い劇と解説を見るものがそのひとつです。ほかに村の夜のツアー、月明かりの下で一杯やる催し、夜の宴の企画があります。
開催時期は年によって変わります。夜の予定を組む前に全州市の観光案内で確認してください。
30. 荷物、案内所、日本語の助け
列車から降りてそのままスーツケースで路地に入るのは避けたほうがいいです。ロッカーがあります。
| 案内所 | ロッカー | 料金 |
|---|---|---|
| 慶基殿 旅行者ラウンジ | 1階に17個 | 無料 |
| 全州総合観光案内所 | 地下1階に54個 | 500ウォン、返却されます |
| 韓屋村観光案内所 | 建物の裏に23個 | 500ウォン、返却されます |
無料なのは慶基殿ラウンジのロッカーです。ただし17個しかないので、週末は早い時間に埋まります。500ウォンのほうも取り出すときに硬貨が戻るので、実際に払う金額はありません。
3か所とも1日1回、24時間利用できます。案内所は毎日9時から18時まで、12時から13時までは休みます。荷物は案内所が開いている間に引き取ってください。
通訳
総合案内所、韓屋村案内所、慶基殿ラウンジの3か所で日本語・英語・中国語の通訳が受けられます。4か所目の古沙洞旅行者ラウンジは英語とスペイン語です。
全国の観光案内電話1330は日本語を含む8言語で24時間対応し、4言語のチャット相談もあります。
バリアフリー
車椅子とベビーカーの貸出が4か所のうち3か所であります。総合案内所には点字案内板、音声増幅器、触地図のキオスクがあります。
31. 何日かけて、どの順で回るか
1日
慶基殿から始め、殿洞聖堂へ渡り、豊南門まで下って南部市場で昼食。午後に郷校と梧木台を回れば1日が埋まります。夕食は客里団通りで、そのあと列車です。
慶基殿の券は朝のうちに買ってください。御真博物館と史庫が含まれます。郷校に行くつもりなら月曜は外してください。
2日
1日目は上と同じです。2日目は夜明けの市で朝を始め、全羅監営と豊沛之館を無料解説で見て、旧市街を歩きます。夜は三川洞のマッコリ横丁です。
3日
3日目は北へ出ます。徳津公園、動物園、樹木園が同じ地区にまとまっていて、パルボク芸術工場とヒトツバタゴの線路も同じ方向です。バスの乗り継ぎが増える日なので、観光タクシーか1日券を使うほうが楽です。
半日しかないなら
慶基殿、聖堂、豊南門、南部市場の4つです。すべて歩いてつながり、2時間で回れます。韓国の旅程ガイドで、全州をほかの都市とどうつなぐかをまとめています。
全州の位置づけ
全州はそれだけを目的に来る街というより、ソウルと南部の間に挟む滞在です。史跡を回る旅なら慶州と組み合わせる人が多いのですが、2つは国土の反対側にあるので移動は速くありません。
32. 以前の情報と変わったこと
全州について日本語で書かれたものには、いま合わないものが混ざっています。
乗り継ぎの制限時間は40分です
全州市の観光サイトには「降車タッチから30分以内に2回まで無料」と書かれ、同じ全州市が出した料金改定の資料には「40分以内に1回」と書かれています。
基準にすべきは後者です。マウルバスが絡むときだけ2回になります。
慶基殿の割引は日付が条件です
第4土曜日の半額を「韓服を着ていれば半額」と書いた記事が多いのですが、全州市の案内はその日であることだけを条件にしています。
市内バスの料金が上がりました
大人のカード料金は1,650ウォンです。以前の金額のままの記事がまだ残っています。マウルバスは500ウォンで据え置きです。
定期券のアプリはiPhoneで使えません
全州市の定期券アプリはGoogle Playだけにあり、NFCが必要です。iPhoneを使っているならGS25でプラスチックのカードを買うことになります。
休館の可能性がある施設
崔明姫文学館は全州市の案内に内部事情により臨時休館中と明記されています。開いているときは無料で、10時から18時までです。路地解説ツアーの経路に入っているので、ここが目的なら事前に電話で確認してください。
🧭韓国全土・基本情報123
よくある質問
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