水原華城 完全ガイド:ソウルからの行き方・城壁は無料・行宮2,000ウォン・御車・国弓体験
城壁を歩くのは無料で、時間の制限もありません。ただし今立っているものの多くは1975年から1979年に建て直したもので、どこが原物かは公式の一覧に全部書いてあります。
| 料金 | 城壁は無料です。年中無休で時間の制限もありません。有料は華城行宮の2,000ウォンだけです。 |
|---|---|
| いつ建てたか | 1794年に着工し1796年に完工しました。ただし今立っているものの多くは1970年代に建て直したものです。 |
| どれだけ建て直したか | 公式の施設一覧48件のうち42件に1950年以降の手入れ記録があります。1975年だけで17件です。 |
| 原物が残る場所 | 西北空心墩と訪花隨柳亭は1934年以降の記録がありません。どちらも宝物に指定されています。 |
| 一周はできません | 八達門の左右の城壁が1920年代に撤去され復元されていません。東184m、西120mが道路です。 |
| 月曜は避ける | 城壁と行宮は開きますが、華城御車、博物館2館、武芸24技の公演がすべて休みです。武芸24技は平日11時の1回だけで、2回あるのは土日です。 |
1. 城壁を歩くのは無料です
2. 今見る城壁の多くは1970年代に積み直したものです
3. 原物がいちばん残っている場所
4. 一周はできない造りになっています
5. 行宮で原物は二棟だけです
6. 月曜に行くと半分閉まっています
7. 何に乗って何を体験できるのか
8. ソウルからは地下鉄より直行バスです
9. 城壁のどこを歩くか
10. 夜は何が違うのか
11. 料金を払わなくていい場合
12. いつ行くのがいいか
13. 券に含まれているもの、すぐ隣にあるもの
14. 一日の組み立て方

1. 城壁を歩くのは無料です
ソウルからの日帰り先として必ず名前が挙がりますが、紹介はたいてい一行で終わります。まず料金です。世界遺産なのに城壁には券売所がありません。
| 対象 | 時間 | 休み | 料金 |
|---|---|---|---|
| 水原華城(城壁) | 常時 | 年中無休 | 無料 |
| 華城行宮(華寧殿を含む) | 09:00~18:00 | 年中無休 | 大人 2,000ウォン |
| 行宮 青少年・軍人 | 1,500ウォン | ||
| 行宮 子ども | 1,000ウォン | ||
| 統合観覧券(3施設) | 大人 4,000ウォン |
柵も改札もありません。城壁は今も人が暮らす街の中を通っていて、住民が歩道として使っています。朝6時でも夜10時でも上がれます。
行宮の券で華寧殿まで見られます
2,000ウォンの行宮地図の券に華寧殿が含まれています。別に買う必要はありません。華寧殿は正祖が亡くなった翌年の1801年に行宮の隣に建て、正祖の肖像を安置した建物です。別料金だと思って素通りする人が多いところです。
入場締切は閉館の1時間前です
行宮は18時に閉まりますが、17時で券の販売が終わります。城壁を先に歩いてから行宮へ、という順番だとここで引っかかります。行宮を先にしてください。
2. 今見る城壁の多くは1970年代に積み直したものです
水原文化財団が施設を一つずつ紹介していて、項目ごとに創建年と手を入れた年が並べて書いてあります。48件を数えました。
| 1950年以降に最初に手を入れた時期 | 件数 |
|---|---|
| 1960年代 | 3 |
| 1970年代 | 36 |
| 2000年代 | 1 |
| 2010年代 | 2 |
| 合計 | 42 / 48 |
1975年という年号だけで17件あります。1976年が7件、1979年が7件です。
なぜその時期に集中しているのか
財団はこう説明しています。「1975~1979年まで、築城直後に発刊された華城城役儀軌に基づき、大部分を築城当時の姿どおりに補修・復元した」
『華城城役儀軌』は1801年に出た工事記録です。
記録があったから建て直せました
儀軌には施設ごとの寸法と使った資材、動員した職人の職種、支払った賃金、図面まで載っています。どの石を何個どこに積んだかまで書き残した工事報告書です。
だから1970年代の復元は「それらしく建てる」作業ではなく、文書に書いてある寸法に合わせて戻す作業でした。建て直したものであっても世界遺産として登録できたのは、この一点によります。
門楼が二つ、朝鮮戦争でなくなりました
一覧に朝鮮戦争が二度出てきます。長安門と蒼龍門の門楼が戦争で破壊され、それぞれ1975年と1976年に建て直しました。北門と東門で撮る瓦屋根は、建てられてから50年ほどしか経っていません。
水門が二つ、洪水でなくなりました
北水門(華虹門)は1848年の洪水で流失して再建し、1922年にまた流失して1932年に復元しました。南水門は1848年に崩れて再建したあと、2012年にようやく復元されました。

3. 原物がいちばん残っている場所
42件が建て直されたのなら、残りはどこか。一覧で1950年以降の記録がないものを抜くと6件で、そのうち3件はもともと存在しないものです。立っているのは3件です。
| 施設 | 最後の記録 | 備考 |
|---|---|---|
| 西北空心墩 | 1934年 修理 | 宝物 |
| 東北角楼(訪花隨柳亭) | 1934年 解体・修理 | 宝物 |
| 北水門(華虹門) | 1932年 復元 | 1922年の洪水のあと |
西北空心墩と訪花隨柳亭に立てば、華城でいちばん古い部材を見ていることになります。城壁で二か所しか回れないなら、この二つです。
空心墩は華城にしかありません
空心墩は中が空洞の望楼です。内部に階段を通し、各層に銃眼を開けています。もとは三つあり、一つが失われて今は西北と東北の二つが残っています。東北空心墩は1976年に復元したものです。
訪花隨柳亭は監視用の施設でした
水原でいちばん写真に撮られる場所で、見た目は庭園の東屋ですが、用途は監視でした。角楼は城壁の角に置いて周囲を見張る施設で、訪花隨柳亭はその東北のものです。訪花隨柳亭地図の下に1796年に造った龍淵という池があり、水面に映る姿を一緒に見ます。
宝物に指定された施設が四つあります
国家遺産の登録で確認できるのは八達門、華西門、西北空心墩、訪花隨柳亭です。華寧殿の運漢閣も宝物に指定されています。城壁全体は史跡です。

4. 一周はできない造りになっています
華城の紹介はたいてい「城壁一周」を勧めますが、公式の施設一覧には「未復元 東側城壁」と「未復元 西側城壁」が正式な項目として入っています。
「水原華城は八達門を基準に左右の城壁が断絶している」
| 途切れた区間 | 長さ | 失われたもの |
|---|---|---|
| 八達門の東 | 184m | 南東敵台、南暗門、南空心墩 |
| 八達門の西 | 120m | 南西敵台、南隠溝 |
1920年代に道路を広げるために撤去され、そのまま復元されていません。今の八達門は城壁とつながらず、道路の真ん中に取り残された形で立っています。
そこに何があったのか
東の184mには南暗門がありました。暗門は普通は非常口ですが、南暗門は外側に市場があったため築城の時から主な出入口として使われていました。八達門から東へ約49mの地点に南東敵台が、南暗門から約36mの地点に南空心墩がありました。
西の120mには南西敵台と南隠溝がありました。南隠溝は八達山から流れてきた水が城内の池を経て外へ出るための水門です。
池も隠溝も残りませんでした
同じ資料にこうあります。「城内には5か所の池と2か所の隠溝があったが、いずれも復元されなかった」
北隠溝は1970年代の発掘で位置も構造も確認しましたが、北池という池と一緒に整備するため復元の対象から外しました。今もそのままです。
ではどう歩けばいいのか
八達門は続きではなく区切りだと考えてください。城壁から降り、門の周りの道路を渡り、反対側でまた城壁に上がります。八達山の区間と平地の区間は、実質的に別の二つの散歩だと思っておくと計画が狂いません。
1907年に撮影された写真が残っていて、撤去される前の姿を見ることができます。

5. 行宮で原物は二棟だけです
華城行宮は1796年に600余間の規模で完工しました。正祖は1790年2月から1800年1月までの11年間に12回水原へ下り、そのたびにここに滞在しました。
街ごと移して建てました
行宮はもともと役所でした。1789年、正祖が父である思悼世子の墓を当時の水原の中心地へ移したため、その中心地そのものを八達山のふもとへ移しました。移した街の役所が華城行宮です。
正祖は水原都護府を華城留守府に昇格させ、1795年には母の恵慶宮洪氏の還暦の宴をここで行うために建物の名を変えたり新しく建てたりしました。行宮が先にあり、城壁はその街を囲うために築かれました。
日本統治期に病院になりました
財団の資料にこうあります。「1911年から病院と警察署として使われ始め、1920年代に病院の建物が新築されて大部分が破壊された」
次の一文が肝心です。「現在は洛南軒と老來堂だけが本来の姿を保っている」600余間のうち、当時のままの建物は二棟です。
1919年にここで万歳を叫びました
同じ資料に日付まで書いてあります。1919年3月29日、慈恵医院へ検診に向かっていた金香花をはじめとする妓生30人余りが、警察署(北軍営)の前で太極旗を掲げて万歳を叫びました。病院も警察署も、旧行宮の敷地の中にありました。
復元が終わったのは2024年です
- 1989年春 郷土史家の李承彦が奎章閣の書庫で「華城行宮彩色図」を発見します。
- 1989年10月 金東輝を中心に市民89人が華城行宮復元推進委員会を結成します。
- 1996年 復元工事が始まります。
- 2002年 中心区域の復元が終わります。
- 2016年から于華館と別廚の発掘調査が続きます。
- 2024年4月24日 35年かけて完全な姿で復元が完了します。
今の行宮で見るもののほとんどは2002年以降に建てた建物です。洛南軒と老來堂だけが違います。どちらを見ているか分かって歩くと、見え方が変わります。
復元を引っぱった人
財団は沈載徳(1939~2009)を挙げています。水原文化院長を務め、のちに民選1・2期の水原市長になった人です。行宮の復元のほかに1997年の水原華城の世界遺産登録、2002年ワールドカップの誘致、公衆トイレの改善事業を進めました。

6. 月曜に行くと半分閉まっています
城壁が無料でいつでも入れるので、どの曜日でもいいと思いがちですが、月曜は城壁と行宮以外がほとんど休みです。
| 施設 | 月曜 |
|---|---|
| 水原華城の城壁 | 開いています(無料・常時) |
| 華城行宮 | 開いています(年中無休) |
| 華城御車 | 休み |
| 水原華城博物館 | 休館 |
| 水原博物館 | 休館 |
| 武芸24技 示範公演 | 火~日の運営なのでなし |
| 水原行次 | 休み |
| XRバス1795行 | 月・火 休み |
月曜に統合観覧券を買ってはいけません
4,000ウォンの統合観覧券は華城行宮と水原華城博物館、水原博物館の3施設をまとめた券です。ところが月曜は博物館2館が休館します。開いているのは行宮だけなので、2,000ウォンの券を買うのが正解です。
武芸24技は平日は1日1回だけです
武芸24技の示範公演は火曜から日曜まで華城行宮の新豊楼で行われます。ただし平日と祝日は11時の1回だけで、2回あるのは土曜と日曜です。
| 曜日 | 公演 |
|---|---|
| 月曜 | ありません |
| 火~金曜・祝日 | 11:00 の1回 |
| 土・日曜 | 11:00と14:00 の2回 |
正祖の命で1790年に編まれた『武芸図譜通志』の24種の武芸を見せます。平日の午後に着くと、その日の公演はもう終わっています。
日曜の午後は守衛儀式もあります
壮勇営の守衛儀式は日曜の16時から1時間、新豊楼で行います。春から秋までで真夏の7~8月は休みます。壮勇営は正祖が1793年に作った親衛部隊です。
行宮と公演を両方見るなら、火曜から日曜のあいだに、11時か15時に合わせて着いておく必要があります。
7. 何に乗って何を体験できるのか
城壁は無料ですが、そこで何かをするには別に料金がかかります。
| 体験 | 場所 | 時間 | 料金 |
|---|---|---|---|
| 華城御車 | 錬武台 発 | 09:40~17:00、約20分間隔 月曜休み | 大人 6,000 / 青少年・軍人 3,500 / 子ども 2,000 |
| 国弓体験 | 錬武台 | 3~10月 09:30~17:30 11~2月 09:30~17:00 | 10射 3,000ウォン |
| 水原行次 | 錬武台 発 | 10:00~17:00 火~日 | 無料(試験運営・車いす車両あり) |
| XRバス1795行 | 錬武台 駐車場 | 11・13・15・17時 | 無料 |
| 城壁スタンプツアー | 10か所 | 通年 | 無料 |
| フライング水原 | 蒼龍門 駐車場 | 通年 | 大人 24,000 / 青少年 22,000 / 小学生 20,000 |
華城御車は一周しません
名前から城壁を回ると思われがちですが、路線は決まっています。
錬武台地図 → 華虹門 → 長安門 → 華西門地図 → 梅香橋 → 錬武台の順で、約30分です。華虹門、華西門、梅香橋では降りられます。座席は36席です。
この路線を見ると分かるとおり、八達山の区間と八達門のほうは通りません。御車に乗っても西将台と八達門は歩くことになります。
御車は先に買っておくと楽です
36席しかないので週末は現地で待つことになります。オンライン予約は翌月末日分まで開いていて、残った席だけ現地で売ります。20分間隔なので、1本逃すとその分待ちます。子ども料金は36か月からです。
雪や雨の日は御車を運行しません。微細粉じん警報や非常低減措置が出たときも、路線を縮めたり止めたりします。天気の悪い日に御車を計画の中心に置かないでください。
御車と歩きをどう組み合わせるか
御車が回るのは北の区間です。つまり訪花隨柳亭や華虹門のあたりは御車でも歩きでも見られます。逆に西将台と八達門は御車では行けません。
体力に不安があるなら、御車で北を回ってから錬武台の周りだけ歩く組み立てになります。歩ける人でも、暑い日は御車を先に使って体力を八達山に取っておくほうが確実です。
弓は10射で3,000ウォンです
錬武台に弓の体験場があります。1回10射で3,000ウォン、昼の12時から13時は休みです。錬武台は東将台という軍事訓練を指揮する場所だったので、この名前になっています。
錬武台の周りだけで一通りそろいます
御車の乗り場、弓の体験場、駐車場、XRバスの発着がすべて錬武台にあります。ここに着けば、あとは歩かずに済ませることもできます。
逆に行宮から始めると、錬武台までは城壁沿いに歩くことになります。御車に乗るつもりなら、先に錬武台へ行くほうが移動が少なくて済みます。
スタンプツアーがコースの代わりになります
スタンプの押印所は華城行宮、長安門、八達門、蒼龍門、華西門、華虹門、南水門、西将台、水原伝統文化館、水原華城博物館の10か所です。無料で、この10か所を結ぶと主要な地点をほぼ通ります。

8. ソウルからは地下鉄より直行バスです
日帰りの紹介はたいてい「地下鉄で1時間ほど」と書きますが、水原駅は華城ではありません。着いてから市内バスに乗り換えます。ソウルからは乗り換えなしの直行バスがあります。
帰りの時間も先に決めておきます
直行バスは本数が路線ごとに違います。夜の行宮まで見るなら、帰りの便が何時まであるかを行く前に確認しておくほうが安全です。地下鉄なら水原駅まで戻る手間が加わります。
直行バスは乗り換えなしです
蚕室か江南からなら、バス1本で華城の前に立てます。舎堂からの路線は乗り換えが必要なので、長安門行きの7770番でなければ勧めません。
地下鉄で行く場合
ソウル駅から1号線で水原駅地図まで、急行で約40分、各駅停車で約1時間です。そこから市内バスに乗り換えます。
| 水原駅で | バス | 降りる所 |
|---|---|---|
| 4番出口(ノボテル前) | 11・13番 | 華城行宮 |
| 7番出口(向かい側 AKプラザ) | 60・7-2番 | 華城行宮 |
| 乗換センター | 700-2番 | 華城行宮 |
| 7番出口 | 60・301・777・7-1・7-2・310・900・5・787番 | 長安公園(長安門) |
いずれも降りてから徒歩5分で行宮です。水仁盆唐線なら梅橋駅7番出口で112・25・25-2・25-5番に乗り換えます。
車で行くなら駐車料金です
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 10分以内に出れば | 無料 |
| 最初の30分 | 900ウォン |
| 30分を超えると10分ごと | 400ウォン |
| 1日券 | 14,000ウォン |
城壁を一通り歩くと3~4時間はかかります。そのくらいなら1日券のほうが安く済みます。御車と弓だけで帰るなら時間料金です。
どこから始めるか先に決めてください
華城には入口が一つではありません。行宮から見るのか、錬武台で御車に乗るのか、長安門から城壁に上がるのかで降りる停留所が変わります。着いてから決めると、もう一度乗ることになります。
9. 城壁のどこを歩くか
周囲は5,744m、面積は130haです。全部歩かないなら三つに分けて考えてください。地形も中身も違います。
| 区間 | あるもの | どんな道か |
|---|---|---|
| 北 | 長安門、華虹門、訪花隨柳亭、龍淵 | 平地で、写真がいちばんよく撮れます |
| 西 | 西将台、西弩台、華陽楼 | 八達山の上りです。城全体が見渡せます |
| 東 | 蒼龍門、錬武台、東北空心墩、烽墩 | 平地。御車・弓・駐車場が全部ここです |
上りがあるのは西だけです
華城は平地の城郭として知られますが、西側だけが八達山を越えます。西将台地図はその頂上の指揮所です。1794年に建て、1971年に復元し、2006年の火災のあとにもう一度修理しました。
体力や時間が足りないときは、北の区間だけでも華城の代表的なものはだいたい見られます。訪花隨柳亭と華虹門、長安門が数百メートルの間に集まっています。
坂の向きで疲れ方が変わります
八達山の区間は、長安門の側から入ると上り、八達門の側から入ると下りになります。先に平地を歩いてから坂を上ると、後半に体力を使うことになります。
逆に西将台を先に片づけると、そのあとは平地だけです。夏や、歩く距離を読めないときは坂を先に済ませる順番のほうが失敗しにくいところです。
東は設備の区間です
錬武台に御車の出発点、弓の体験場、駐車場がまとまっています。車で来るか御車に乗る予定なら、東から始めるのが自然です。
城壁の上と横
城壁の上を歩く区間と、脇の道を歩く区間が混ざっています。上り下りの階段は場所が決まっていて、門や角楼、将台の近くにあります。どこからでも上がれるわけではありません。
ベビーカーや車椅子では上の区間は難しいところです。かわりに華城御車が座ったまま北の区間を回る方法になりますし、行宮と華寧殿は平地です。
甕城は二つの門にしかありません
甕城は門の外側に半月形に積んで、門を二重に守る仕掛けです。華城では長安門と八達門にあり、出入口を甕城の真ん中に開けています。朝鮮の他の城郭では端に寄せるのが普通で、中央に開けた例は珍しいと公式資料が書いています。
烽墩は華城だけの形です
烽火台は普通、城壁から離れた山の上に置きます。華城の烽墩は城壁に組み込んで煉瓦で積んであります。1796年に建て、1971年に修理しました。東の区間にあります。


10. 夜は何が違うのか
城壁がいつでも入れるので、夜の分は追加料金がかかりません。そこに有料・無料のプログラムが乗ります。
行宮の夜間開場は5月頭から11月頭までです
夜間開場は5月1日から11月1日までで、その期間の金・土・日曜と祝日の18:00~21:30に華城行宮を開けます。入場締切は21時です。料金は昼と同じ2,000ウォンです。
一つ注意があります。毎月最終水曜の「文化のある日」の無料入場は、夜間開場には適用されません。
水原華城文化祭の10月4日から11日までは、曜日に関係なく毎日夜間開場します。平日の夜に行宮を見られるのは一年でこの8日間だけです。
夜にも武芸24技があります
夜間開場の期間のうち9月4日から19日まで、そして10月16日から11月1日まで、維与宅で19時から20分間、武芸24技の夜間特別公演を行います。昼は新豊楼、この公演は行宮の奥の維与宅です。場所が違うので中まで入って探してください。
龍淵で国楽をやります(華虹風流)
龍淵地図は訪花隨柳亭のすぐ下です。ここで5月1日から10月31日まで、毎週金曜と土曜の20時から1時間、国楽の公演があります。名前は華虹風流で、伽倻琴、大笒、篳篥で演奏します。無料で野外なので天気で中止になります。
夜間開場と曜日が重なります。金曜か土曜の夜に行けば、行宮の夜間開場と龍淵の国楽を一度に見られます。
夜の城壁は照明が入ります
城壁と主要な門はライトアップされます。券も改札もないので、夜に上がるのに手続きは要りません。ただし足元の照明は場所によって差があります。
夜に歩くなら、長安門から華虹門、訪花隨柳亭までの北の区間が平地で明るく、行宮からも近いところです。
華西門のメディアアートは秋の3週間だけです
水原華城メディアアートは9月19日から10月6日まで、華西門と長安門の一帯で行います。3週間に満たない期間なので、これを見に行くなら日程を先に合わせる必要があります。
| 場所 | 時刻 | 長さ |
|---|---|---|
| 華西門 | 19:30、20:30、21:30 の1日3回 | 35分以内 |
| 長安門 | 19:00~22:00 | 15分ほど |
| 催し全体 | 18:00~22:00 |
華西門の前に観覧席が625席出ます。一般席451席に、子ども連れの家族向けが50席、車いす席が8席です。平日は無料、週末と祝日、連休前日は1人5,000ウォンです。予約はネイバーからです。立って見る分は曜日に関係なく無料です。
夜間解説は予約制です
夜間解説は「月明かり、城郭ツアー」という名前で、夜間開場をする日にだけ行います。つまり金・土・日曜と祝日です。1日2回、18時と20時に出発して約90分です。
1回に15人ほどしか受け付けません。昼の団体解説が100人までなのとは違います。解説は無料ですが、夜間開場の入場料は別に払います。オンライン予約は訪問日の7日前から開き、取消は訪問の3日前までです。
新豊楼を出て奉寿堂、洛南軒、未老閑亭、城神祠を通り西将台まで登ります。八達山を登る道なので運動靴のほうが楽です。未就学児と満75歳以上は申し込めません。
知っておくと得なこと。英語・日本語・中国語の解説は外国人に限られています。韓国の方は申し込めません。日本から行く方にとっては、ここで唯一、地元の人より有利な項目です。

11. 料金を払わなくていい場合
行宮は2,000ウォンですが、免除の対象がかなり広く、実際には払わない人も多いところです。
誰にでも当てはまるもの
- 韓服を着ていれば無料です。改良韓服も含まれます。
- 満65歳以上は身分証があれば全額免除です。
- 6歳以下の未就学児は全額免除です。
- 毎月最終水曜の「文化のある日」は無料です。夜間開場は除きます。
- 障害者登録のある方は全額免除で、程度が重い場合は付き添い1人も免除されます。
- こどもの日(5月5日)に来る子どもは全額免除です。
韓国の住民だけに当てはまるもの
- 子ども2人以上を連れた多子女家庭は全額免除。水原市民に限ります。
- 水原市の優秀ボランティアは50%減免。
- 水原市の青年(19~39歳)は毎週金曜だけ。
- 兵役名門家は全額免除。
- 選挙当日に投票確認証を出した人は全額免除。
免除は身分証で確かめます
年齢や障害による免除はその場で身分証を見せる方式です。パスポートでも生年月日が分かるので、65歳以上の方は持っていれば対象になります。
逆に水原市民限定の項目は、旅行者には最初から関係がありません。多子女やボランティア、青年の割引は住民登録が前提です。
韓服は借りて着ても構いません
韓服を着れば行宮が無料なので、行宮の近くで韓服を借りて入る方法があります。ソウルの景福宮も同じ仕組みですが、昌徳宮の秘苑は韓服を着ても有料なので混同しやすいところです。華城行宮は無料です。
ソウルの宮殿も回る予定なら、昌徳宮の秘苑は予約の仕組みが違うので先に確認しておくほうが安全です。
12. いつ行くのがいいか
ここでは時刻より曜日のほうが大きく効きます。
| 曜日 | どうなるか |
|---|---|
| 月曜 | 御車・博物館・公演が全部休み。城壁を歩くだけなら問題ありません |
| 火~木曜 | 全部開いていて人も少ない。武芸24技は11時の1回です |
| 金~日曜 | 夜間開場と華虹風流があります。土日は武芸24技が2回。人はいちばん多いです |
全部見たいなら火曜から木曜、夜まで見たいなら金曜から日曜です。
時刻で見ると
- 09:00 行宮が開きます。御車は09:40からです。
- 11:00 武芸24技。平日はこの1回だけです。
- 14:00 土曜と日曜だけ、武芸24技がもう1回あります。
- 17:00 行宮の入場締切、御車の最終便。
- 18:00 行宮が閉まります。夜間開場の日はまた開きます。
17時が分かれ目です。そこまでに行宮に入らないと、その日は行宮を見られません。城壁はそのあとも歩けます。
公演に合わせるなら11時に着いてください
平日は11時の1回しかないので、午前中に着けるかどうかで公演を見られるかが決まります。土曜と日曜なら14時の回があり、行宮の入場締切17時まで3時間残るので余裕があります。
11時の回に合わせて着けば、行宮と華寧殿を見てから午後を城壁に使えます。この順番がいちばん無理がありません。公演は行宮の門の前で行うので、先に券を買っておくほうが確実です。
10月の頭は催しが重なります
秋に行くなら、日付を数日ずらすだけで見えるものが大きく変わります。城壁全体が会場になる時期があります。
| 催し | いつ | どこ |
|---|---|---|
| 水原華城メディアアート | 9月19日~10月6日 | 華西門・長安門 |
| 水原華城文化祭 | 10月4~11日(8日間) | 行宮広場地図・華城行宮・城壁一帯 |
| 正祖大王陵幸次 | 10月4日の1日 | 老松地帯から長安門を通って行宮広場まで |
| 華虹風流 | 10月31日まで金・土 | 龍淵 |
水原華城文化祭は毎年秋に8日間行われ、今年で63回目です。陵幸次はその初日に付きます。正祖が1795年に母の恵慶宮洪氏を連れて行った行列を、安養と水原がつないで再現します。
人を避けたいなら10月の第1週は外したほうが無難です。逆に催しを見に行くなら、メディアアートと文化祭が重なる10月4日から6日がいちばん詰まっています。
夏は日陰がありません
城壁の上には遮るものがありません。八達山の区間には木がありますが、北と東の平地区間はほぼ日陰なしです。真夏は朝か日暮れどきにしてください。猛暑警報が出ると行事が中止になることもあります。
13. 券に含まれているもの、すぐ隣にあるもの
城壁と行宮だけ見て帰りやすいのですが、券に含まれていたり歩いてすぐだったりする場所がいくつかあります。
| 場所 | 券 | メモ |
|---|---|---|
| 華寧殿 | 行宮の券に含まれる | 正祖の肖像を安置。運漢閣は宝物 |
| 水原華城博物館 | 統合観覧券 | 月曜休館 |
| 水原博物館 | 統合観覧券 | 月曜休館 |
| 水原伝統文化館 | スタンプ押印所 | 行宮のそば |
華寧殿はもう払ってあります
1801年、正祖が亡くなった翌年に建てて肖像を安置した建物です。その後は純祖・憲宗・高宗もここに滞在しました。史跡に指定され、運漢閣と複道閣、移安庁は宝物です。行宮の券のまま入れます。
博物館は曜日を見て決めてください
統合観覧券は行宮に博物館2館を足して倍の値段です。実際に中へ入る予定があるときだけ買ってください。月曜は最初から対象外です。
3施設のうち1つは離れています
座標で測ると、水原華城博物館は行宮から直線で約400mですが、水原博物館は約2.7kmあります。城壁の外の別の区で、歩いて行く距離ではありません。
つまり月曜でなくても、統合観覧券の3施設を一日で回るにはバスかタクシーが要ります。行宮の周りで歩いて終わるのは、行宮・華寧殿・水原華城博物館の三つです。
行宮の周りは歩ける範囲です
華城行宮、華寧殿、水原華城博物館、水原伝統文化館はすべて行宮の周辺にまとまっています。停留所から徒歩5分の圏内なので、ここだけで半日は使えます。
城壁に上がらない日でも、この一帯だけを回るという選び方ができます。雨の日や真夏に向く組み立てです。
水原の指定文化財の多くは屋内にあります
国家遺産庁の目録で水原市のものとされる遺産は91件あります。そのうち宝物が18件、史跡が3件です。ただしかなりの部分が書帖や肖像、書籍なので、城壁ではなく博物館の展示ケースの中にあります。
史跡3件は水原華城、華城行宮、華寧殿で、三つとも歩いてつながります。
14. 一日の組み立て方
何を目当てに来るかで順番が決まります。
初めてなら
- 午前 蚕室から1007番で行宮の停留所へ。17時の締切があるので行宮を先にします。
- 11:00 新豊楼で武芸24技。月曜以外です。
- 昼 華寧殿。券にもう含まれています。
- 午後 長安門から城壁に上がり、北の区間を訪花隨柳亭まで歩きます。
- 夕方 錬武台まで歩いて弓を引くか御車に乗ります。
歩くのが目的なら
- 長安門から時計回りに華虹門 → 訪花隨柳亭 → 錬武台 → 蒼龍門。
- 烽墩を過ぎて八達門のほうへ下ります。ここで城壁が終わります。道路を歩いて渡ります。
- 八達山に上って西将台へ。城全体が見えます。
- 華西門を通って長安門へ戻ります。
半日しかないなら
行宮とその周りに絞ります。行宮、華寧殿、水原華城博物館が徒歩圏で、武芸24技も行宮の門の前です。城壁は北の区間だけ足せば形になります。
逆に城壁を歩きたいなら行宮を諦めることになります。両方を半日に入れると、17時の締切に追われます。
写真が目的なら
北の区間だけで足ります。訪花隨柳亭と龍淵、華虹門が固まっていて、水原の写真はほぼここから出ています。金曜と土曜の日暮れどきには龍淵で国楽の公演もあります。
子ども連れなら
- 錬武台から始めます。御車も弓もここにあります。
- 10射3,000ウォンなら気軽に試せます。
- 御車に乗れば北の区間を30分、座ったまま回れます。
- スタンプ10か所を目標にすると歩く理由ができます。
華城だけなら半日、城壁を全部歩いて博物館まで見るなら一日かかります。ソウルで何日をどう配分するかはソウルの日程に、都市をいくつか回るなら韓国旅行ガイドにまとめてあります。

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