済州島でレンタカーを借りる: 免許、112社の中身、保険と休車補償、牛島
済州島に登録されたレンタカーは112社29,782台で、その9割が空港の西側ひとつの区画に集まっています。どの免許なら運転できるのか、空港からどう車まで行くのか、「車両保険」が実際に何を守るのか、ぶつけたときいくら請求されるのかを、道庁の名簿と標準約款から整理しました。
| 運転できるか | 日本の免許+日本で発行した国際運転免許証で運転できます。ジュネーブ条約国だからです。 |
|---|---|
| 期間 | 韓国に入国した日から1年間です。 |
| 持ち物 | 国際運転免許証、日本の免許証、パスポート、本人名義のクレジットカードの4点。すべて現物です。 |
| いちばん違うこと | 韓国は右側通行で、車は左ハンドルです。日本と逆です。 |
| 車はどこにあるか | ターミナルにはありません。9割の会社が空港の西2〜3kmにあり、3番か5番ゲートからシャトルで行きます。 |
| 保険が守る範囲 | 相手の車と人は最初から守られます。借りた車そのものは別に加入しないと守られません。 |
1. 日本の免許で運転できます。ただし国際運転免許証が要ります
2. 持っていくもの4点。どれも現物です
3. いちばん大きな違いは保険でも料金でもなく、走る側です
4. 済州島のレンタカーは112社が29,782台を分け合っています
5. 会社の9割が空港の西側ひと区画に集まっています
6. 飛行機を降りてから車を受け取るまで
7. 済州島はレンタカーをこれ以上増やせません
8. 車が足りなくなる時期と、余っている時期
9. 予約金と取消、そして1時間の決まり
10. 車を渡してもらえない7つの場合
11. 保険は二重になっていて、借りた車は二重目にあります
12. 休車補償には上限があります
13. 事故のときは順番があります
14. 済州島はレンタカーの事故が突出して多い場所です
15. 返すときに精算されるもの
16. 電気自動車を借りるという選択
17. 牛島には借りた車で入れません
18. 漢拏山を越える2本の道は冬に止まります

1. 日本の免許で運転できます。ただし国際運転免許証が要ります
韓国は1949年のジュネーブ条約加盟国です。日本も同じ条約の加盟国なので、日本で発行した国際運転免許証があれば済州島で運転できます。
韓国で通用するのは次の3つです。
- ジュネーブ条約加盟国が発行した国際運転免許証(日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ヨーロッパの多く)
- ウィーン条約加盟国が発行した国際運転免許証(2002年から認めています)
- 韓国と相互承認の取り決めを結んだ国が発行したもの(台湾とベトナム)
香港とマカオで発行されたものも、返還の前後を通じてそのまま認められています。
運転できる期間は入国した日から1年です。国際運転免許証そのものの有効期間(ジュネーブ条約なら1年)とは別に、韓国側の1年は入国審査を通った日から数えます。

2. 持っていくもの4点。どれも現物です
国際運転免許証は免許証ではありません。日本の免許証に添える翻訳文書という扱いなので、カウンターは両方を見ます。
| 持ち物 | 何のために見るのか |
|---|---|
| 国際運転免許証 | 韓国が資格を認めている証明 |
| 日本の運転免許証 | これがないと国際運転免許証は効きません |
| パスポート | 本人確認と、1年を数える入国日 |
| 本人名義のクレジットカード | 保証金を押さえます |
4点の名義と、予約したときの名前がそろっている必要もあります。これは形式的な話ではなく、標準約款は予約時の運転者と車を受け取りに来た人が違う場合、会社は契約を断ってよいと定めています。交代で運転するつもりなら、予約の段階で全員を運転者として登録してください。
3. いちばん大きな違いは保険でも料金でもなく、走る側です
日本の免許で運転できるからといって、感覚まで同じではありません。
具体的に何が入れ替わるかを並べておきます。
| 日本 | 韓国 | |
|---|---|---|
| 走る側 | 左 | 右 |
| ハンドル | 右 | 左 |
| 大きく曲がるのは | 右折 | 左折 |
| ウインカーとワイパー | ウインカーが右 | ウインカーが左 |
| 料金所・ドライブスルー | 運転席が右側に寄る | 運転席が左側に寄る |
慣れるまで手間取るのはウインカーです。曲がろうとしてワイパーが動く、というのは日本人ドライバーが済州島で最初にやることの定番です。動作そのものは危なくありませんが、交差点で焦る材料にはなります。
最初の30分をどこで過ごすか
レンタカーの車庫が集まっているのは空港の西側で、そこから東へ向かえばすぐ市街地に入ります。慣らし運転をしたいなら、市街地を突っ切るより海沿いの道に出てしまうほうが楽です。信号が少なく、道幅があり、対向車との距離を測る練習になります。
もうひとつ、右側通行で効いてくるのが右折です。韓国では日本の左折にあたるのが右折で、赤信号でも一時停止のうえ右折できる場所があります。ただし近年は右折前の一時停止が厳しくなっているので、止まってから出る、と覚えておけば間違いありません。

4. 済州島のレンタカーは112社が29,782台を分け合っています
済州特別自治道は半年ごとにレンタカー事業者の登録名簿を公開しています。最新のものには112社29,782台と出ています。うち103社は済州島に本社を置く会社、9社は本土の会社が済州島に出した営業所です。
上位2社はどちらも営業所です。ロッテレンタルとSKレンターカーの2社だけで6,600台を超え、上位5社を合わせると島全体のおよそ3分の1になります。
| 会社 | 台数 | 区分 |
|---|---|---|
| ロッテレンタル | 3,718 | 営業所 |
| SKレンターカー | 2,947 | 営業所 |
| 済州レンターカー | 1,162 | 本社 |
| SOCAR | 1,064 | 本社 |
| 済州OKレンターカー | 820 | 本社 |
| ムジゲレンターカー | 762 | 本社 |
| ブルーレンターカー | 500 | 本社 |
| パシフィックレンターカー | 485 | 営業所 |
上位を外すと、会社の規模はよく似ています
100台から200台のところが69社で最も多く、200台から500台が34社です。真ん中あたりの会社で157台ほどを回しています。60台を下回る会社は名簿に1社もありません。
「小さい会社だと車が残っていないのでは」という心配は、済州島ではあまり当たりません。どこを選んでも最低60台はあります。違いが出るのは台数ではなく契約の中身で、この記事の後半はそこを見ていきます。

5. 会社の9割が空港の西側ひと区画に集まっています
名簿の住所を町別に数えると、きれいに偏ります。龍潭2洞に27社、道頭2洞に21社、龍潭3洞に21社、道頭1洞に19社。近くの町まで足すと98社27,849台になり、会社の88%、台数の94%がひとかたまりに入ります。
この一帯は済州国際空港の西2〜3km、滑走路の西端沿いです。車庫が並ぶこの区画をまとめてレンタカーハウスと呼びます。
1社だけこの区画の外にあります
112社のうち例外がひとつあります。牛島電気レンターカーは車庫が牛島にあり、60台を回しています。名前に「電気」が入っている会社もここだけです。偶然ではなく規則によるもので、理由は§17に書きました。
地図6. 飛行機を降りてから車を受け取るまで
済州空港の到着階は1階です。荷物を受け取って出るとゲートに番号が振ってありますが、レンタカーを予約しているなら出る場所が決まっています。
国内線で来られた場合、ソウルの金浦空港発である可能性が高いです。金浦の国内線旅客は10人中8人が済州行きです。なお済州以外の地域は、車より鉄道とバスのほうが楽です。
- 3番か5番ゲートから出ます。ほかのゲートはタクシーと自家用車の乗り場につながっています。
- ゲート前の横断歩道を渡ります。向こう側がシャトルバスの乗り場です。
- 「レンタカーハウス方面」の案内板をたどります。キャノピーの下に出ています。
- 予約した会社の乗り場番号を確かめます。会社ごとに停まる場所が違います。
- その会社のシャトルで車庫まで行きます。待合室があります。
ターミナル内にカウンターを置いている会社もあります
ロッテレンターカーは1階2番ゲートの横にカウンターを置いています。耽羅レンターカーと済州レンターカーも空港の案内に電話番号が載っています。ただしカウンターで手続きをしても車は車庫にあるので、移動そのものはなくなりません。

7. 済州島はレンタカーをこれ以上増やせません
済州島には他の道にない規則があります。総量制です。道が適正な台数を決めておき、それを超える新規登録と増車を受け付けません。
道が決めた適正台数は28,499台で、実際に登録されているのは29,782台です。島にあるレンタカーが、道の考える適正な数より1,283台多い状態です。そのため登録制限がさらに2年延びました。
| 道が決めた適正台数 | 28,499台 |
| 実際の登録台数 | 29,782台 |
| 超過 | 1,283台 |
| 何をもとに決めたか | 繁忙期の最大稼働率、観光需要、観光サービスの質 |
| 制限の中身 | 新規登録と増車ができません |
すでに登録された車を強制的に減らす手段はありません。新しく入るものだけを止めて、ゆっくり減らしていくやり方です。
これが料金に効いてきます
夏に人が増えても車の数は上に伸びません。動けるのは価格のほうだけです。済州島のレンタカーが繁忙期に大きく上がるのはこの仕組みのためで、他の場所より早めに押さえる意味が大きいということでもあります。

8. 車が足りなくなる時期と、余っている時期
済州観光公社が、島のレンタカー協同組合から受け取った稼働率を月ごとに公開しています。稼働率は登録された車のうち実際に出ている割合です。
| 月 | 稼働率 | |
|---|---|---|
| 8月 | 79.6% | いちばん厳しい |
| 7月 | 75.2% | 夏の繁忙期 |
| 10月 | 74.4% | 秋の繁忙期 |
| 6月・9月 | 74%前後 | その前後 |
| 5月 | 71.0% | 中くらい |
| 4月 | 68.3% | 中くらい |
| 1月 | 63.5% | 余裕があります |
| 2月 | 60.8% | 余裕があります |
| 3月 | 60.1% | いちばん空いている |
真夏は5台のうち4台が出ていて、早春は5台のうち3台です。
残っていても、乗りたい車が残っているわけではありません
稼働率8割は「5台に1台は楽に取れる」という意味ではありません。安いクラスから先になくなるという意味です。軽と小型が先に消え、遅い時期に残るのは大型と輸入車です。夏に遅く予約すると、車がないのではなく、思ったより大きい車を思ったより高く借りることになります。
予約したクラスが尽きた場合の扱いも標準約款にあります。会社が似たクラスに替えることはできますが、替えた車のほうが高ければ予約したクラスの料金、安ければ替えた車の料金を払います。気に入らなければ断って、予約金を全額返してもらえます。
9. 予約金と取消、そして1時間の決まり
韓国のレンタカー契約は、公正取引委員会が定めた自動車貸与標準約款を土台にしています。会社ごとに自社の約款を使いますが、多くはこれをなぞっています。条番号を添えておくので、渡された契約書と見比べてください。
| 場面 | 決まり | 条 |
|---|---|---|
| 予約金の上限 | 予定料金の10%以内 | 第2条 |
| 24時間より前に取り消す | 予約金は全額返ってきます | 第3条 |
| 24時間を切ってから取り消す | 返りません | 第3条 |
| 会社の都合で取り消された | 予約金の2倍を受け取ります | 第3条 |
| 天災など不可抗力 | 返ってきます | 第3条 |
| 1時間以上遅れた | 予約は取り消されたものとみなし、予約金は返りません | 第3条 |
逆向きの条項も知っておく価値があります。会社の都合で取り消された場合、払った額が戻るのではなくその2倍を受け取ります。
10. 車を渡してもらえない7つの場合
予約してあれば必ず車が出てくる、というわけではありません。標準約款の第4条が、会社が契約を断ってよい場合を7つ挙げています。このとき予約金は返ります。
- 運転に必要な免許証を持っていない、または運転資格の確認に応じないとき
- 身元確認ができない、質問や書類の求めに応じないとき
- 酒を飲んでいる、または薬物の影響下にあると判断されるとき
- 予約時に決めた運転者と、受け取りに来た人が違うとき
- 過去に故意の事故、または料金・免責金・修理費の未払いが確認されるとき
- 過去に約款の禁止行為にあたることをしたとき
- その他、断るに足る客観的な理由があるとき
年齢と運転歴
同じ条文は、会社が事故の頻度や保険料率をふまえて年齢と運転歴を特約で決めてよいとしています。実際には26歳未満、または免許を取って1年未満だと、借りられるクラスが減ったり追加料金がついたりします。会社ごとに違うので、車庫に着いてからではなく予約の前に確かめてください。
11. 保険は二重になっていて、借りた車は二重目にあります
いちばん誤解が多いところですが、一度整理すれば単純です。
一重目は最初から入っています
レンタカーには責任保険と自動車総合保険(対人賠償・対物賠償・自損事故)が付いています。そして借りた人はその保険の承諾被保険者になります。つまり相手の車、相手の人、そして自分の体は、何もしなくても守られています。
二重目が抜けています
抜けているのは借りた車そのものが壊れた場合です。これは基本に入っていません。約款は次の2つのうちどちらかに入るよう求めています。
| 選ぶもの | 中身 |
|---|---|
| 車両損害保険 | 保険会社が売っている保険商品です |
| 車両損害免責制度 | レンタカー会社が自分で運営している制度です |
どちらに入っても、自分の過失なら免責金(自己負担額)を別に払います。ただし違いがひとつあります。会社の免責制度に入った場合、払う免責金は実際にかかった修理費を超えられません。修理費が20万ウォンなのに免責金30万ウォンを取る、ということはできない仕組みです。
どちらにも入らないと
何も入らずに事故で車を壊すと、事故当時の車両基準価額をもとに賠償します。入っていた補償額が賠償額に足りなければ、足りない分も自分で払います。
「完全車両」「スーパー車両」は約款にない言葉です
名前ではなく、契約書で次の4つを見るほうが早く終わります。
- 免責金はいくらか。0ウォンか、いくらからか
- 補償の上限はあるか
- 休車補償は含まれるか。これが§12です
- 単独事故、タイヤ、ホイール、ガラスは含まれるか
最後がいちばん分かれます。相手のいない単独の擦り傷やタイヤのパンクは、「完全」と名のつく商品でも外れていることがあります。

12. 休車補償には上限があります
事故のとき修理費とは別に請求されるのが休車補償です。修理のあいだ会社がその車を貸せなかった分の損失を埋めるもので、第19条にあります。
ここに、知っておくと金額が変わる条項があります。
基準になるのは自分が実際に払った1日あたりの料金です。約款には計算例がそのまま載っています。
| 7日以上借りたときの1日あたり料金 | 73,000ウォン |
| 修理にかかった日数 | 10日 |
| その期間の貸与料金 | 730,000ウォン |
| 実際に負担する休車補償 | 365,000ウォン |
同じ車を1〜2日だけ借りるときの1日あたり料金は91,000ウォンと高いのですが、計算に使うのは自分に実際に適用された料金です。長く借りていれば長期の料金で計算します。
請求されたらどうするか
先に算定の根拠を求めてください。同じ車種の料金表のような客観的な資料が出てくればその金額が基準になり、出てこなければ半分が上限です。この条項を知らないと、言われた額をそのまま払うことになります。
もうひとつ。§11で書いた「免責金は実際の修理費を超えられない」という保護は、休車補償には及びません。別に計算します。

13. 事故のときは順番があります
第17条が事故処理の順番を定めています。順番を外すと費用が自分に寄ってきます。
- 人が先です。けが人を運び、警察に届けます。道路交通法上の措置が最初です。
- 会社にすぐ知らせます。
- 保険会社が求める書類を出します。
- 相手と示談する前に、会社と相談します。その場で決めた話は後で崩れます。
- 修理は会社と決めた工場でします。勝手に動かしたり牽引したり直したりすると、直し直す費用まで自分持ちです。
書類をもらえます
会社は修理の前に見込み費用を知らせる義務があり、求めれば修理前の見積書と修理後の明細書を出します。約款に書かれた権利なので、遠慮せずに求めてください。
返したあとに追ってくるもの
駐停車違反や交通違反の過料・反則金、駐車料金は車を返したあとも払います。カメラに写ったものは数週間後に会社を経由して請求されます。
受け取るときに一緒に見ます
車を受け取るとき、会社と一緒に点検表を書きます。外装、燃料の量、タイヤ、ワイパー、ライト、ミラー、ガラス、シートベルトを見ます。電気自動車と水素自動車は充電の状態が燃料の欄に入ります。ここで書き留めなかった傷は、返すときに揉める材料になります。スマートフォンで四隅とホイールを一周撮っておくと早いです。
14. 済州島はレンタカーの事故が突出して多い場所です
ここまで規則の話が続いたのは、この節の数字が理由です。
済州島の自治警察団がまとめた直近5年間のレンタカー事故は2,414件。26人が亡くなり、4,032人がけがをしています。
理由は想像がつきます。運転する人のほとんどがその道を初めて走り、借りた車の大きさに慣れておらず、日程に余裕がありません。しかも済州島の見どころは散らばっているので、一日に走る距離が長くなります。
総量制で台数を抑えていることも、牛島に車を入れさせないことも、中国の免許を認めようという提案が通らないことも、すべてこの数字につながっています。規則が多いように見えて、出どころはひとつです。
6歳未満の子どもにはチャイルドシートが法律で要ります
韓国の道路交通法は、満6歳未満の乳幼児を乗せるときに幼児用保護装具を備え、その上からシートベルトを締めるよう定めています。守らないと過料6万ウォンです。レンタカーも例外ではありません。
満6歳を超えればチャイルドシートは義務ではなく、シートベルトだけで足ります。ただし体が小さいと肩ベルトが首にかかるので、ブースターを使うほうが安心です。
15. 返すときに精算されるもの
返却にも約款の決まりがあります。ここでお金が動くので知っておくと違います。
受け取ったときの状態で返します
第22条は通常の使用による摩耗を除いて、引き渡し時に確認した状態のまま返すよう定めています。そして返却のとき、会社はお客が立ち会ったうえで車の状態を確認しなければなりません。鍵を置いて帰らず、一緒に見るほうがいいです。
同じ条文にもうひとつあります。会社は返却時にお客や同乗者の忘れ物がないかも一緒に確認します。トランクに荷物を残す人が多いので入った条項です。
燃料は両方向に精算します
| 状況 | 誰が誰に |
|---|---|
| 借りたときより少なくして返した | 会社が不足分の燃料代を請求します |
| 借りたときより多くして返した | お客が超過分の燃料代を会社に請求できます |
| 満タンで受け取った場合 | 満タンで返します |
2行目を知っている人はほとんどいません。多めに入れて返したなら、その分を返してくれと言えます。約款に両方向で書かれています。電気自動車と水素自動車は充電の状態がこの欄に入ります。
返す場所を変えると費用がかかります
約束した場所に返すのが原則です。都合で別の場所に置いていくと、回収にかかる追加費用はお客の負担になります。空港で借りて西帰浦で返すような乗り捨ては、予約の段階で決めておいてください。
遅れるとどうなるか
貸与期間が終わってから24時間を過ぎても返さないと、会社は回収のための法的な手続きを取れます。車両位置情報システムを使うこともできますが、そのときは貸すときにそういう装置があることを知らせて確認を受けている必要があります。7日を過ぎても車とお客の所在が分からなければ盗難届まで進みます。
借りているあいだの扱い
第14条は、車を受け取った時点から返す時点まで善良な管理者の注意義務をもって使い、保管するよう定めています。抽象的な言い方ですが、実務では「ふつうに大事に扱う」ということです。
具体的には、鍵を差したまま離れない、砂浜や未舗装の場所に無理に乗り入れない、指定された人以外に運転させない、といったところです。これを外れたところで起きた損害は、保険や免責制度の外に出ることがあります。
受け取ってすぐ様子がおかしいとき
第20条は、引き渡し前からあった不具合で車が使えなくなった場合、代替車の提供かそれに準じる措置を受けられると定めています。会社がそれもできなければ貸与料金を返し、車を回収する費用も会社が負担します。走り出して間もなく音がおかしいなら、そのまま走らず先に連絡してください。
16. 電気自動車を借りるという選択
済州島は韓国で電気自動車の比率がいちばん高い地域です。島を走る車のうち電気自動車がおよそ1割を超えていて、全国の電気自動車のなかで済州島が占める割合も最大です。数字が示しているのは、電気自動車が済州島では珍しい乗り物ではないということです。
レンタカーにも当然その分だけ電気自動車があります。借りるときに選べますし、島の大きさを考えると一日の走行距離は本土ほど伸びません。
牛島に渡りたいなら、そもそも電気自動車しかありません
次の節で書きますが、牛島に入れるレンタカーは電気自動車と水素自動車だけです。日程に牛島を入れていて、しかも車で島内を回りたいのなら、選択肢は最初から絞られています。ふつうのガソリン車を借りた場合は港に置いていくことになります。
受け取りと返却で見る欄が変わります
標準約款第12条の点検表には「燃料(電気と水素を含む)」と書かれています。つまりガソリン車の燃料計にあたるものが、電気自動車では充電の状態です。
返すときにどの状態で戻せばいいのかは会社ごとに違います。満充電で渡されたなら満充電で返す、という決め方をしているところもあれば、一定の割合で線を引いているところもあります。契約書のその欄を受け取りのときに確認してください。ここを見落とすと返却時に精算が発生します。
17. 牛島には借りた車で入れません
済州島の東の先にある牛島は日帰りの定番ですが、レンタカーを持ち込むことはできません。道が出した運行制限の命令によるもので、いまの命令は2029年の夏まで続きます。5回目の延長です。
| 対象 | |
|---|---|
| 入れないもの | 牛島に車庫が登録されていないレンタカー、貸切バス、レンタルの二輪車と原付、電動キックボードなど、責任保険に入っていない車 |
| 入れるもの | 障がいのある方・高齢者・乳幼児が同乗するレンタカー / 電気自動車と水素自動車 / 16人乗りの貸切バス |
§5で触れた牛島電気レンターカーがなぜ牛島に車庫を置いて電気自動車だけを回しているのか、ここで分かります。牛島に登録した車庫を持ち、車が電気自動車なので、制限を二重に外れます。112社のうちこの形になっているのはこの1社だけです。
では、どう渡るか
車は港に置いて、人だけ船で渡るのが普通です。城山港または終達港から船に乗り、牛島の天津港か下牛目洞港に入ります。城山港からは10分あまりです。島の中は循環バスか電動自転車、スクーターで動きます。島内を回る村のバスは950ウォンです。
船と島内の移動は済州島の旅行ガイドに詳しく書いています。

18. 漢拏山を越える2本の道は冬に止まります
北の済州市と南の西帰浦を結ぶ道のうち、漢拏山を越えるものが2本あります。5·16道路と1100道路です。どちらも短くて景色がよく、地図アプリがよく案内しますが、冬は条件がつきます。
| 道 | 雪が降ると |
|---|---|
| 1100道路 | 全区間が止まることがあります |
| 5·16道路 | チェーンなど冬用の装備がないと通れないことがあります |
中腹より上は路面が凍ります。下の市街地に雪がなくても、中山間の様子は別です。霧も多く、霧が出ると2本とも前が見えなくなります。
回る道があります
急いでいないなら海側を回ってください。西は平和路、東は繁栄路が済州市と西帰浦を結びます。距離は伸びますが、高度が低く、曲がりの少ない道です。
雪が降るたびに止まるわけではなく、山地に大雪や寒波の特報が出たときに制限がかかります。出発前にその日の状況を確かめてください。

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よくある質問
画像: Photographs via Wikimedia Commons: 콩가루 (CC BY-SA 4.0), Sharon Hahn Darlin (CC BY 2.0), 제주영상문화산업진흥원 (KOGL Type 1), Sadopaul (CC BY 4.0), Grapesurgeon (CC BY-SA 4.0), Loooys (CC BY-SA 3.0). Charts by Breeze Korea from Jeju Province and Fair Trade Commission data.