明洞ガイド:どの駅で降りるか、南山へはどう上がるか
明洞は名前が指す範囲より広く、南大門市場も北倉洞も、清渓川の前の武橋洞まで同じ観光特区に入っています。どの地下鉄駅で降りるかで最初に見える路地が変わり、南山へ上がる道も二つのうちどちらかを選ぶことになります。
| 明洞はどこまでか | 明洞の通りだけでなく、南大門市場・北倉洞・茶洞・武橋洞までがひとつの観光特区です。 |
|---|---|
| どの駅で降りるか | 買い物なら明洞駅、百貨店なら乙支路入口駅、市場なら会賢駅です。 |
| 何時に開くのか | 決まった時間はありません。店ごとに違い、大型店は夜10時を過ぎてから閉まります。 |
| 南山への上がり方 | ケーブルカーか、段差のない斜行エレベーターです。 |
| 雨が降ったら | 駅ごとに地下商店街が六つつながっていて、濡れずに移動できます。 |
| 無料で入れる場所 | 銀行が運営する博物館が三つ、いずれも無料です。 |
1. 明洞と呼ばれる範囲は思ったより広い
2. どの駅で降りるかで最初の景色が変わる
3. 明洞に決まった営業時間はありません
4. 明洞の通りはもともと住宅街でした
5. 化粧品は一つの建物で完結します
6. 百貨店と免税店は大通り側に集まっています
7. 雨なら地下を歩きます
8. 南大門市場は路地ごとに売るものが違います
9. 崇礼門は市場の向かいに立っています
10. 明洞聖堂はミサの時間に合わせて行くと中に入れます
11. 南山へ上がる道は二つあります
12. 銀行がつくった博物館が三つあります
13. 子ども連れなら小公路と清渓川の側へ
14. 夜は劇場へ
15. 西半分はごはんを食べる路地です
16. 明洞は見る町より泊まる町です
17. 地下鉄の四つの駅がどこへつながっているか
18. バスで一周することもできます
19. 行く前に知っておくとよいこと

1. 明洞と呼ばれる範囲は思ったより広い
駅名も明洞、通りの名前も明洞なので、あの一区画だけを思い浮かべる方がほとんどです。ところが行政が引いた区域はもっと広く、正式名称からして明洞・南大門・北倉洞・茶洞・武橋洞観光特区といいます。
世宗ホテル横の三一大路から退渓路を通って新世界百貨店を過ぎ、南大門市場とプラザホテルを経て市庁前と清渓広場まで回り、また世宗ホテルに戻ってくる内側が全部同じ区域です。2000年に指定され、清渓川が復元されたあとに茶洞と武橋洞が加わりました。
三つに分けて考えると動きやすい
東側は明洞の通りとその裏路地で、化粧品と服と食べ歩きがここに集まっています。西側は南大門市場と崇礼門で、雰囲気がまったく違います。北側は市庁と清渓川の前で、オフィスビルの間に食堂の路地が入り込んでいます。
一日あれば三つとも回れます。半日なら東か西のどちらかに絞ったほうが無理がありません。ソウル全体の回り方はソウル旅行ガイドにまとめてあります。
2. どの駅で降りるかで最初の景色が変わる
明洞は地下鉄の駅四つに囲まれています。どこから歩いても行けるのですが、地上に出た瞬間に見えるものがまったく違います。
| 駅 | 路線 | 降りて最初に見えるもの |
|---|---|---|
| 明洞駅 | 4号線 | 化粧品店と屋台が並ぶ歩行者天国の通り |
| 乙支路入口駅 | 2号線 | ロッテ百貨店本店と免税店、地下で直結 |
| 会賢駅 | 4号線 | 南大門市場の入口と新世界百貨店本店 |
| 市庁駅 | 1・2号線 | ソウル広場、北倉洞と武橋洞の食堂街 |
買い物なら明洞駅、百貨店と免税店なら乙支路入口駅、市場めぐりなら会賢駅で降りると歩き直さずに済みます。乗り換えの要領はソウルの地下鉄案内に別途書いてあります。
南山に行くなら出口番号を先に確認
明洞駅から南山へ向かう道は3番出口と4番出口に分かれます。3番は坂を歩いて上がる道、4番は段差のない道です。荷物があるとき、ベビーカーを押しているときは4番出口のほうが圧倒的に楽です。
駅と駅の間は遠くない
四つの駅に囲まれているとはいえ区域自体は広くないので、端から端まで歩いても負担になりません。入るときと出るときで別の駅を使えば、同じ道を二度歩かずに済みます。
地図3. 明洞に決まった営業時間はありません
区役所の観光案内で明洞の通りの利用時間を調べると、店舗ごとに異なるとしか書かれていません。南大門市場も同じで、店ごとに違うと出てきます。通り全体を開け閉めする時間というものが、そもそも存在しないということです。
実際に歩いてみると、時間帯ごとに開いている店の種類が変わります。早朝は市場のほうが先に動き、化粧品店や服屋は午前の半ばに開きます。百貨店は10時30分を過ぎないと入れません。逆に夜は大型店がいちばん遅くまで粘ります。
時間帯ごとの目安
| 時間帯 | 開いているほう |
|---|---|
| 早朝 | 南大門市場、崇礼門 |
| 午前 | 化粧品店、博物館 |
| 昼 | 百貨店、免税店、地下商店街 |
| 夕方から夜 | 通りの屋台、大型店、劇場 |
旧正月と秋夕の連休は例外です。市場は建物ごとに休む日が決まり、博物館もほとんどが閉まります。
4. 明洞の通りはもともと住宅街でした
いまでこそ韓国でいちばんにぎやかな通りのひとつですが、朝鮮時代の明洞は人が住む町でした。商業地になったのは日本統治期からで、そのあと服、化粧品、劇場が順に入ってきて今の姿になりました。
通りには車が入りません。真ん中に広い一本があり、そこから細い路地が何本も伸びています。大きな店は広い通りに、小さな店や食堂は路地の奥にあります。
屋台は通りの真ん中に立ちます
明洞といえば思い浮かぶ屋台は、両側ではなく通りの中央に一列で並びます。売っているのは卵パン、トルネードポテト、焼きエビ、餃子といったもので、屋台ごとに少しずつ違います。立って食べる形なので、座る場所を探すのは難しいです。
屋台が出る時間は決まっていません。昼にもいくつかは開いていますが、列になって並ぶのは日が傾いてからです。支払い方法も屋台ごとに違うので、注文する前に聞いておくほうが確実です。

5. 化粧品は一つの建物で完結します
以前はブランドごとに店を構えて客引きをしていましたが、いまは一か所にまとめた店が中心です。オリーブヤング明洞タウンが明洞ギルにあり、二つのフロアを丸ごと使っています。
開いている時間がほかより長いのも特徴です。平日も週末も祝日も区別なく午前10時から夜10時30分まで同じです。夕食を済ませてから寄っても時間が余ります。
| 店 | 住所 | 営業時間 |
|---|---|---|
| オリーブヤング明洞タウン | 明洞ギル53 | 毎日 10:00 ~ 22:30 |
| ロッテ百貨店本店 | 南大門路81 | 10:30 ~ 20:00(週末は20:30) |
| ロッテヤングプラザ | 南大門路67 | 百貨店と同じ |
| 新世界百貨店本店 | 小公路63 | 店頭の案内で確認 |
ブランド単独の店も残っています
明洞ギルとその脇の路地には、いまもブランド単独の店が混ざっています。買うブランドを決めて来たならそちらのほうが品ぞろえが深く、いくつも見比べるならまとめた店のほうが歩かずに済みます。
税金の払い戻しは店の中で
大型店には、その場で税金を返してくれるカウンターがあります。パスポートが必要です。レジに並ぶ前にカウンターの位置を確認しておくと、二度並ばずに済みます。最低購入額や手順は店によって違うので、カウンターの掲示を読んでください。

6. 百貨店と免税店は大通り側に集まっています
明洞の通りは車の入らない歩行者路ですが、その通りを囲む大通りには大きな建物が並んでいます。乙支路入口駅の側にロッテ百貨店本店とエビニュエル、ヤングプラザが続き、会賢駅の側には新世界百貨店本店があります。
市内の免税店も二つともここです。ロッテ免税店がロッテ百貨店本店の建物の中に、新世界免税店が退渓路の側にあります。どちらも出国日の規定があるので、帰る日を考えて買ってください。
| 建物 | 住所 | 入っているもの |
|---|---|---|
| ロッテ百貨店本店・エビニュエル | 南大門路81 | 百貨店、免税店、映画館、レストラン街 |
| 新世界百貨店本店 | 小公路63 | 百貨店、南大門市場と直結 |
| ヌンスクエア | 明洞ギル14 | CGV明洞、ファッション |
| エムプラザ | 明洞8ギル27 | ファッション、飲食 |
| ハイハリエット | 退渓路123 | ファッション、雑貨 |
| メサ | 南大門市場10ギル2 | ファッション、南大門市場に隣接 |
映画館は待ち合わせにも使えます
CGV明洞がヌンスクエアの上層階に、ロッテシネマ エビニュエルが百貨店側にあります。どちらも通りの真ん中なので、別行動をして合流するときの目印になります。
夕食を遅めに取るなら
レストラン街は百貨店の営業が終わったあとも一時間ほど開いています。閉店時刻ちょうどに上がると注文を受けてもらえないことがあるので、余裕を持って席についてください。
7. 雨なら地下を歩きます
明洞の地下にはいくつもの商店街が続いています。明洞駅の下の明洞駅地下商店街、通り側の明洞地下ショッピングセンター、乙支路入口駅の下の乙支入口地下商店街、小公洞側の小公地下商店街、会賢駅の下の会賢地下ショッピングセンター、ソウル広場の下の市庁広場地下ショッピングセンターがあります。
全部が一本につながっているわけではありませんが、駅と駅の間は地下で渡れる区間が多くあります。傘を持たずに急な雨にあったら、近い駅に入って地下で移動してください。
地下商店街ごとに売っているものが違います
会賢地下ショッピングセンターは中古品や年季の入った店が多く、性格がまったく違います。服や雑貨を見るなら明洞駅と乙支路入口駅の側、見て回るだけなら会賢のほうがおもしろいです。
百貨店と映画館も同じ区域にあるので、雨の日の一日を地下と屋内だけで組み立てることができます。ソウルのほかの屋内コースは雨の日のソウルにまとめてあります。
8. 南大門市場は路地ごとに売るものが違います
南大門市場という名前は、すぐ向かいに立つ南大門、つまり崇礼門から来ています。市場の前身は18世紀にあった七牌市場で、その頃からソウルの商いの中心でした。
いまの南大門市場はひとつの建物ではなく、路地がいくつも集まった場所です。適当に入ると目当ての品がある路地にたどり着けません。市場が自分で名前をつけた路地があります。
| 路地 | 売っているもの |
|---|---|
| 食べ物横丁 | 市場の料理。座って食べる席と立って食べる席が混在 |
| 子ども服通り | 子ども服。卸も兼ねているので、まとめて買うほうが安い |
| 婦人服通り | 女性服 |
| お土産通り | 土産物、伝統的な品 |
食べ物は店の名前を知って行くほうが早い
古くからやっている店は名前が知られています。テールスープはウンホ食堂とチンジュチプが古く、北朝鮮式の冷麺はプウォン麺屋があります。路地の名前で呼ばれるものもあり、タチウオ横丁とカルグクス横丁はそれ自体が住所のように使われます。野菜ホットクとタッコムタンも市場の名物です。
卸と小売が混ざっています
南大門市場は全国の小売店に品物を流す場所でもあります。ですから同じ品でも、一つ買うときとまとめて買うときで価格が違います。卸だけの売り場もあるので、聞いてから入るほうが確実です。
扱っている品目は衣類だけではありません。台所用品、民芸品、アクセサリー、輸入雑貨、食品、農水産物まで、生活に要るものがひととおりそろいます。「南大門になければソウルのどこにもない」という言い方があるほどです。
買いに来るのも国内の小売店だけではなく、中国や日本、東南アジアから仕入れに来る人が混ざります。朝の時間帯に大きな荷物を運んでいる人が多いのはそのためです。
市場の案内所は午前10時から夜7時まで開いていて、旧正月と秋夕の当日は休みます。地図をもらったり道を聞いたりできます。

9. 崇礼門は市場の向かいに立っています
南大門市場から大通りを渡ると崇礼門があります。ソウル都城の南の正門なので、ふつう南大門と呼びます。市場の名前もここから来ました。
太祖のときに着工して数年後に完成し、世宗のときに大きく建て直されました。いまソウルに残る木造建築ではいちばん古く、城門としては国内で最大です。国宝に指定されています。
門の中に入れます
遠くから写真を撮って通り過ぎる方が多いのですが、中に入って見ることができます。入れる時間は季節によって変わります。
| 季節 | 開いている時間 |
|---|---|
| 2月~5月、9月~10月 | 09:00 ~ 18:00 |
| 6月~8月 | 09:00 ~ 18:30 |
市場を見た流れでそのまま寄ると動線が自然です。市場側から渡ればすぐ目の前なので、別に時間を取る必要はありません。
地図
10. 明洞聖堂はミサの時間に合わせて行くと中に入れます
明洞の通りの端の坂に明洞聖堂があります。韓国のカトリックが始まった場所に建つ聖堂で、フランス人のコスト神父が設計し1898年に完成しました。千人ほどの信徒が手弁当で建てたと伝えられています。
赤れんがの建物なので遠くからでも見えます。坂の下側には店やカフェが入っていて、上がっていく道は思ったよりにぎやかです。
開館時間というものがありません
聖堂の中は見学施設ではなくミサを行う場所です。ですから開いている時間があるというより、ミサの時間に合わせて行けば自然に中に入れます。平日は朝7時と夕方6時、7時にミサがあり、月曜の夜7時はありません。月曜から土曜までは午前10時にもミサがあります。
| いつ | ミサ |
|---|---|
| 平日(月~土) | 7:00・10:00・18:00・19:00(月曜は19:00なし) |
| 土曜の夕方 | 18:00と19:00は主日ミサとして扱われます |
| 日曜 | 朝7:00から夜21:00まで複数回 |
| ゆるしの秘跡 | 火~金 11:00~20:00、土・日 10:00~20:00 |
英語のミサがあります
日曜午前9時のミサは英語で行われます。英語での告解も土曜の午後と日曜朝のミサの前にあります。

11. 南山へ上がる道は二つあります
明洞から南山は歩いて行ける距離です。ただし坂なので、上がり方を選ぶことになります。
- 歩いて上がる。明洞駅3番出口を出てコンビニの路地に入り、パシフィックホテルとコンビニの間の道を7分から8分ほど上がるとケーブルカーの建物に着きます。
- 斜行エレベーターに乗る。明洞駅4番出口を出て会賢交差点で左に曲がると南山オルミがあります。段差がなく、料金も無料です。
- 無料シャトルバスに乗る。明洞駅とケーブルカー乗り場の間を10分間隔で往復しています。
ケーブルカーは現地でしか買えません
ここで戸惑う方が多いのですが、南山ケーブルカーには予約というものがありません。公式にも現地決済のみと案内されています。並んで買って乗る方式なので、週末の昼は待ち時間が長くなります。午前中は空いています。
| 区分 | 往復 | 片道 |
|---|---|---|
| 大人(13歳以上) | 15,000ウォン | 12,000ウォン |
| 子ども(36か月~12歳) | 11,500ウォン | 9,000ウォン |
| 高齢者・障がいのある方 | 11,500ウォン | 9,000ウォン |
運行は午前10時から夜11時までで、休みの日はありません。乗っている時間は3分ほどです。
上がった先にあるもの
頂上にNソウルタワーの展望台があります。平日は22時30分まで、週末と祝日は23時まで開いています。
ケーブルカー乗り場の下には白凡広場があります。独立運動家の金九の銅像が立つ場所です。像は暗殺されたあとに建設の話が始まり、各方面から集まった寄付で1960年代の終わりに立てられました。
この敷地は日本統治期に朝鮮神宮が置かれていた場所でもあります。いまは芝生と階段のある広場になっていて、ケーブルカーを待つ間に歩いてみるくらいの距離です。
地図

12. 銀行がつくった博物館が三つあります
明洞の区域にある博物館は、偶然ですが全部銀行が運営しています。銀行の本店が集まっていた町だからです。三つとも入場は無料です。
| 博物館 | 住所 | 開館 | 休館 |
|---|---|---|---|
| 韓国銀行貨幣博物館 | 南大門路39 | 火~日 10:00 ~ 17:00 | 月曜、祝日、連休 |
| ウリ銀行銀行史博物館 | 小公路51、地下1階 | 10:00 ~ 18:00 | 土・日、祝日 |
| 韓国金融史博物館 | 世宗大路135-5、3・4階 | 月~土 10:00 ~ 18:00 | 祝日、連休 |
貨幣博物館は建物そのものが見どころ
旧韓国銀行本館の建物をそのまま使っているので、中と外を合わせて見る価値があります。石造りの本館は外から眺めるだけでも目を引きます。
中は展示室が四つと資料室に分かれていて、韓国と外国の貨幣が並んでいます。お札や硬貨がどうつくられるのか、韓国の経済がどう変わってきたのかまで順を追って見られる構成です。学習の場として開かれている施設なので、入場は無料です。
週末に行くなら曜日の確認を
三つの休館日がそれぞれ違います。貨幣博物館は月曜が休みで、銀行史博物館は土日とも休みます。金融史博物館は17時で入場を締め切るので、遅く行くと入れません。
規模の大きな展示を見たいなら国立中央博物館のほうが向いています。
13. 子ども連れなら小公路と清渓川の側へ
明洞の通りは人が多く、ベビーカーを押すのは楽ではありません。子ども連れなら区域の北側と西側に行ける場所があります。
ソウルアニメーションセンター
小公路にあります。1階の漫画の家は図書館で、1990年代の漫画から最近のアニメーションまで四万冊を超える資料を無料で読めます。座って読める席があるので、大人だけでも時間がつぶせます。
2階のアニソプンは韓国の子どもに人気のキャラクターに会える空間です。ポロロやタヨのように日本でも名前が知られているものが並んでいます。センターそのものは1999年に開館した市の施設で、展示のほかに制作支援や教育、ゲームやメディアの拠点運営まで手がけています。観光施設として作られた場所ではないぶん、落ち着いて過ごせます。
フロアごとに開いている時間が違います。アニソプンは18時まで、漫画の家は20時までです。
市民庁
ソウル市庁の地下にあります。公演や展示が入れ替わりで開かれ、ただ座って休むこともできます。ソウル広場と地下鉄の駅から直結しているので、雨の日でも濡れずに行けます。
ハンビットメディアパーク文化公園
清渓川沿いの小さな公園です。小川と木が組み合わさった場所で、歩いて疲れたときに休むのに向いています。清渓広場から水の流れに沿って歩くと着きます。
14. 夜は劇場へ
明洞はもともと劇場の町でした。いまも小さな劇場が路地に残っています。
明洞芸術劇場
乙支路入口駅と明洞駅の間にあります。地下1階・地上5階の中劇場で、客席と舞台が近いので役者の表情がよく見えます。正統的な演劇から実験劇、せりふのないパフォーマンス、ミュージカルまで上演します。
明洞ナンタ劇場
明洞ギルのユネスコ会館3階にあります。ナンタだけを上演する専用劇場で、客席は400に届きません。せりふのない公演なので言葉が通じなくても楽しめます。年中無休で公演しています。
三一路倉庫劇場
三一大路の裏にある小さな劇場です。韓国で最初の民間小劇場で、1975年に明洞聖堂の近くの二階建ての民家を改装して始まりました。実験的な演劇運動を進めていた劇団が自分たちの場所として開いたのが出発点です。
いまも客席の数は多くありません。大きな舞台装置を使う公演には向きませんが、その分だけ舞台と客席の距離が近い芝居が並びます。
CKLステージ
清渓川路の地下にあります。韓国コンテンツ振興院が運営する公演場なので、企画公演がよく上がります。
劇場には決まった開館時間がなく、その日の公演時刻に合わせて開きます。行く前にその日の演目を確認してください。
15. 西半分はごはんを食べる路地です
明洞の通りから市庁のほうへ移ると雰囲気が変わります。観光客が減り、会社員が増えます。ここが特区の残り半分、北倉洞と茶洞、武橋洞です。
北倉洞
韓国の伝統的な食堂が集まった路地です。ロッテホテルを中心に宿泊施設と飲食店が混ざっていて、韓国料理を食べに来る外国人客が多い場所です。
茶洞と武橋洞
清渓川のすぐ前です。テナガダコ、豚のスペアリブ、つぶ貝を出す食堂街として知られています。大きなビルに囲まれた路地なので、昼は静かで夕方から人が増えます。
この一帯が特区に入ったのは、清渓川が水の流れる姿に戻されたあとのことです。川沿いを歩いてから路地に入る流れができたので、夜の人の動き方が以前とは変わりました。
ソウル広場と清渓広場
二つの路地の間にソウル広場があります。芝生が敷かれ、季節ごとに行事が開かれます。もう少し行くと清渓川が始まる清渓広場に出ます。
昼に市場と城門を見て、夕方にこちら側へ移る流れが自然です。明洞の通りから歩いても時間はかかりません。
16. 明洞は見る町より泊まる町です
明洞に何を見に行くのかと聞かれると、挙げられるものはそれほど多くありません。ところが泊まる場所は非常に多いのです。区域内に登録されたホテルだけでも見どころよりはるかに多く、そこにゲストハウスや民泊を足すと差はさらに開きます。
理由は位置です。地下鉄の駅が四つ接していて空港バスが停まり、ソウルのどこへでも乗り換えやすい。だから明洞は見て回る町というより、荷物を置いてソウル全体を回るための拠点として使われます。
| どこに取るか | どんな場所か |
|---|---|
| 明洞ギルの内側 | 通りの真ん中で夜も明るい。ロイヤルホテルソウル、メトロホテル |
| 明洞8ナギル・忠武路側 | 通りから一区画外れて静か。ル・メリディアン ソウル明洞、モクシー ソウル明洞、デイズホテル明洞 |
| 明洞10ギル・退渓路側 | 明洞駅に近い。ナインツリーホテル明洞、ザ・グランドホテル明洞 |
| 三一大路側 | 清渓川と乙支路が近い。ロッテシティホテル明洞、フォーポインツ朝鮮明洞 |
静かな部屋がいいなら一区画ずらす
明洞の通りの内側は夜遅くまで人の声がします。眠りが浅い方は忠武路側か明洞8ナギルのように、通りから一区画下がった場所を選ぶほうが快適です。歩いて出るのに数分も変わりません。
荷物を持って動く日のこと
着いた日と帰る日は荷物が邪魔になります。明洞の通りには車が入らないので、スーツケースを転がして宿まで歩く距離が思ったより出ることがあります。予約のときに宿が大通り側か通りの奥かを見ておくと、その日の負担が変わります。
チェックアウトのあとに歩き回るなら、駅のコインロッカーに預けてしまうのが早いです。明洞駅にも乙支路入口駅にもあります。
ソウルのほかの地域と比べて決めるならソウルの宿ガイドも合わせてご覧ください。

17. 地下鉄の四つの駅がどこへつながっているか
明洞を囲む四つの駅は、それぞれ別の方向へ伸びています。ここを拠点にするなら、どの駅がどこへつながるかを知っておくと動きが楽になります。
| 駅 | 路線 | そこから行けるところ |
|---|---|---|
| 明洞駅 | 4号線 | 北へ東大門・恵化、南へソウル駅 |
| 乙支路入口駅 | 2号線 | 市内を一周する環状線。弘大も江南も乗り換えなし |
| 会賢駅 | 4号線 | ひと駅でソウル駅 |
| 市庁駅 | 1・2号線 | 路線の乗り換え地点 |
入る駅と出る駅を変える
四つの駅に囲まれているとはいえ特区自体は広くないので、入るときと出るときで別の駅を使えば同じ道を二度歩かずに済みます。荷物はどちらの駅のコインロッカーにも預けられます。
空港からの行き方
大通りには空港バスの停留所があります。地下鉄で来る場合は乗り換えが一度入りますが、バスなら荷物を持ったまま座って来られます。停留所の位置は宿によって近いほうが変わるので、予約のときに確認しておくと当日迷いません。
18. バスで一周することもできます
歩くのが大変なら、ソウルシティツアーバスの切符売り場がこの特区の中、太平路1街にあります。
昼の路線は都心と古宮、南山を回るコースで、十五か所の停留所で何度でも乗り降りできます。降りて歩いて、次の便でまた乗るという使い方ができるので、行きたい場所が離れている日に向いています。
夜の路線は漢江と南山を回ります。こちらは途中で乗り降りする形ではなく、90分のあいだ走り続けて、Nソウルタワーでだけ二十五分ほど停まります。その時間で写真を撮って、また同じバスに戻る流れです。
バスの中にあるもの
二階建てバスには音声ガイド、USB充電ポート、無料Wi-Fiがあります。一階建ての車両も走っています。二階のいちばん前が見晴らしがよく、雨の日は一階のほうが快適です。
切符を持っていると受けられるもの
路線沿いの店の中には、その日の乗車券を見せると割引になるところがあります。明洞の近くには荷物を預かる業者も入っているので、最後の日に手ぶらで歩きたいときに聞いてみる価値があります。
19. 行く前に知っておくとよいこと
- 明洞の通りには車が入りません。タクシーを呼ぶと大通りでの合流になるので、荷物がある場合は宿の位置を大通り基準で確認しておいてください。
- 週末の昼がいちばん混みます。ケーブルカーも百貨店も同じです。ゆっくり見たいなら平日の午前です。
- 荷物は駅のコインロッカーへ。明洞駅にも乙支路入口駅にもあります。
- 大通りと路地で時間帯が逆です。百貨店側は20時を過ぎると静かになり、明洞の通りはそこから人が増えます。
- 連休は事前確認を。市場の建物と博物館はそれぞれ別の日に休みます。
- お金の使い方は韓国旅行のお金ガイドにまとめてあります。
一日にまとめるなら
朝に南大門市場から始めて崇礼門を見て、昼は百貨店と地下商店街を通って明洞の通りに入り、日が傾いたら南山に上がる順番なら無理がありません。降りてきて夕食は北倉洞か武橋洞で取ればちょうどよく収まります。
ほかの日の動線まで組むならソウルの旅程をご覧ください。
🎡観光・遊び10
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よくある質問
画像: Photographs via Wikimedia Commons: Christian Bolz (CC BY-SA 4.0), Sgroey (CC BY-SA 4.0), Adbar (CC BY-SA 3.0), Bernard Gagnon (CC0), cloud.shepherd (CC BY 2.0), Andrew Bell (CC BY 2.0), Tristan Surtel (CC BY-SA 4.0).